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#23「にごりえ」 樋口一葉

読書No23「にごりえ」 樋口一葉(新書11:名著5:その他7)
言わずと知れた名作。恥ずかしながら初めて読んだが、なるほど、名作と言われるだけあって、引き込まれる魅力がある。
句点がなくて、読みにくいなぁというのが読み初めの感想。ただ、谷崎潤一郎句読点を使わないように、慣れてしまうと平坦で気持ちがいい。
お力の素性がイマイチわからないが、それを差し置いても、感情移入してしまう魅力がある。結城がお力の身の内話を聞いた夜、「泊まることなりぬ」の後の描写やお初の息子がお菓子をもらってきた後の描写がなんとも淋しく、感動せずにはいられない。当時の人達がどんなことを考えていたのか手に取るようにわかる。

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