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東京のタワーとツリーが見える部屋665ドルの夜景
最近毎日短歌を詠んでいる。
答えのない問いに答えていくのが仕事だと入社前に聞いていたけれど、
結局は同僚やクライアントの中に答えっぽいものは存在し、私はその答えっぽいものを出せるように頭を回している。
それで社会は回っているのだから否定はしないが、気を抜くと自分を見失いそうになる。
自分の外に正解を求めすぎると、自分の声に鈍感になっていく。
そうならないための予防策として、短歌に乗せて自分の声を吐き出してみる。なぜ短歌。
東京のタワーとツリーが見える部屋665ドルの夜景
私は夜景が毎日見放題のサブスクに加入している。
料金は月額96,000円だ。
駆け出しの労働者にとって、月額96,000円は決して安いお金ではない。
それどころか世の中のサブスクには、最初の1ヶ月無料などのお試し期間があったりするが、
この夜景サブスクは、むしろ初月に月額の2倍のお金を支払わなければならなかった。
だが悪いことばかりではない。
この夜景サブスクには8畳ほどの部屋とベランダが付いており、キッチンや浴室まで完備されている。
まさに、夜景と共に思う存分おくつろぎくださいと言わんばかりのもてなしである。
おかげでもはや自分の部屋のように、毎日ここで食事をし、仕事をして、寝ている。
たまに寝るのがもったいなくて、ベッド脇にある1メートル四方の窓から夜景をぼーっと眺めていたりする。
そうしていつの間にか寝てしまった翌朝、水色とピンクがグラデーションをなした朝焼けを拝めたりする。
至高だ。
私はこの夜景サブスクにお金を払い続けるために働いている。
より美しい夜景を楽しめる高価格なサブスクもあるらしく、それに加入できるまでは今の仕事にのめり込もうと思う。
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