THEATRE PRODUCTS

「洋服があれば世界は劇場になる」というコンセプトのもと、2001年に設立。 洋服がで…

THEATRE PRODUCTS

「洋服があれば世界は劇場になる」というコンセプトのもと、2001年に設立。 洋服ができるまで、届くまでのさまざまな過程をみつめなおしながら、ファッションの新しい楽しみ方を実感できるようなきっかけを作ります。

最近の記事

青い植木鉢のこと

青い植木鉢を最初に作りたいと思ったのは16歳、高校生の頃。 テキストか何かを買いに、商店街の中にある地元では1番大きい本屋に行きました。 普段はあまり行かない4階くらいまで上がって、買い物を済ませ、 エスカレーターを下っていると、 途中の階で棚に平積みされている1冊の本に目が留まりました。 なんとなく、その階で降りて、その本を手にとってみると、 それはノルウェイのインテリアや建築と風景を季節ごとに切り取った写真集でした。 なんだかしっかりした重めの本で、 (今思えば、割と

    • シアタープロダクツは、価値が生まれる “可能性” をつくる企業です。

      THEATRE PRODUCTS is a company that sets up a stage - “possibilities” - for creation of new value. シアタープロダクツは、価値が生まれる “可能性” をつくる企業です。 That was when I was in the third grade, hanging out with some friends in my hometown of Nagasaki. We in

      • 海賊の宝物

        海賊の宝物 高校生の頃の話。僕は九州の長崎に住んでいて、 みんなが“マチ”と呼ぶアーケードから一本横道に入ったところにある セレクトショップに行くのが大好きだった。 とは言っても高校生にはそんなに服を買う余裕はなく、 毎週のように通ってはお店の人とおしゃべりをして、 時々試着をさせてもらっては「子供にはこの良さはわからない」なんて言われたりして。 その時間が最高に楽しかった。 そんなある日のこと。 お店の人が「大人の事情で店頭に出せなくなった商品がたくさんあるから

        • ポーセリンウェアとタヤートのこと

          ポーセリンウェアとタヤートのこと 突然ですが、ポーセリンウェアはシアタープロダクツが提案する部屋着です。 シアタープロダクツは体に引っかかたり、のったりするものだけが“服”だとは考えていません。 人間の姿は観光地にある顔出しパネルのようで、 オリジナルのパーツで見えているのは顔と髪、首、手くらい、 8割以上は別のものが、その人として見えている状態です。 私はもちろん、そのことにネガティブな気持ちは微塵もなく、 どちらかというと、そのパネル部分がファッションの領域

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          アガペと アガベ

          アガペと アガベ アガベってさ 死なないんだって 車で出かけて お船に乗った 小さなバーベキューがあるからって それで。 バーベキューは 適当だった 席を立ち トイレへ向かう そこには 神さまの育てた ひとつのちいさな家ぐらいの おおきなアガベが 腰をおろしていて そこにいた みんな  太陽を  遥か彼方の太古に戻って 浴びていた あなたも好き? と 和子さんが いつからいたのだろう わたしの横にいて そう聞いた わたしは頷き これ なんてい

          アガペと アガベ

          2005S/S COLLECTION "SIMPLE TEATRO PRODUZIONI"のこと

          おにぎりのおいしさって特別でしょ。 それは様々な要素が作り出しているものだと思うけど、そのうちの一つにシンプルさがあると思います。 シンプルな材料、シンプルな行程、シンプルな構造。 005S/S COLLECTION "SIMPLE TEATRO PRODUZIONI"は、シンプルであることが生み出す幸福感を形にしたい表現したいという気持ちからスタートしたコレクションでした。 具体的には、"結ぶ"と"水辺"のふたつのテーマを手がかりにデザインしていきました、それら

          2005S/S COLLECTION "SIMPLE TEATRO PRODUZIONI"のこと