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より多くの人たちに文化芸術を届けるには ー THEATRE for ALL(シアター フォー オール)の取り組み

こんにちは。THEATRE for ALL 運営スタッフのしのだです。

ただいま立ち上げ準備真っ只中のTHEATRE for ALLの取り組みについて、音声情報バリアフリー社会の実現をミッションに、聴覚に障害を持つ人のためのコミュニケーション支援など、身のまわりにある「音や声のバリア」をなくすための活動を行う<全国要約筆記問題研究会(全要研)>にご紹介いただきました。

記事の中では、本事業のディレクター金森が、THEATRE for ALLを立ち上げて、文化芸術活動の新しいビジネスモデルを探って行こうと考えた背景や想いについて語っています。弊社、precogのnoteでご紹介していますので、よろしければぜひご覧ください。

ところで、本記事内で金森がどのように演劇や舞台芸術に関わるようになったかという話が問われていた箇所がありました。

ーー舞台芸術に直接携わっていたわけではなかったのでしょうか。
金森 子供の頃から演劇の仕事がしたかったのですが、演劇作品より洋服のほうが多くの人の日常に滑り込ませることができると考えて、ファッションの仕事を始めました。洋服も身体表現なので、ファッションは演劇的だと思っています。演劇の手法を直接使わずに、お客様の日常を変えるような力が洋服にはあると。そんな考えのもと、ファッションショーやイベントの企画を主に手掛けてきました。

「ファッションの演劇性」「身に纏われて日常に入ってくる演劇」。今回、THEATRE for ALLが追求したいテーマである舞台芸術へのアクセシビリティを高めていくということにも繋がりそうなひとつの視点だなと感じました。

私たちが目指すアクセシビリティって、日常が劇場になるとも言えるし、演劇やダンスが日常に向かって近づいて歩いてくるみたいなイメージも、両方あるかも。」と長年ダンスの制作に関わってきたメンバーが言っていました。precog代表の中村がいつか「THEATRE for ALLで作品を観た後、さっきと少し違う日常がたちあらわれたり、さっき白色だと思っていたものが違う色に見える!みたいな驚きが起きてほしい。」と話していたことも印象に残っています。

この事業立ち上げに関わっているスタッフやパートナーさん含め、それぞれ建築家だったり絵を描く人だったり、少し体が弱かったり、障害をもっていたり、子育て真っ最中だったり、洋服が好きだったり、スポーツオタクだったり、アイドルオタクだったり。それぞれの当事者性をもって、それぞれの身体で、身体芸術への回路を発見し、共有して、面白がっていくことで、結果として仲間が増えたり、生きやすくなったり、自信がついたり。そんな風になっていくといいなと思います。

来週以降から、本noteでは、多様なパートナーさんのご紹介やインタビュー記事企画も始動する予定です。様々な身体と様々な視点のLABマガジン。どうぞお楽しみに。

THEATRE for ALLコミュニケーションチーム統括 篠田栞

■ この記事は、令和2年度戦略的芸術文化創造推進事業『文化芸術収益力強化事業』バリアフリー型の動画配信事業によって制作されました。

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