脚本『象徴の詩人』最新稿(11/7)

 劇団なかゆび 第9回公演「象徴の詩人;My Dad was God.」の脚本最新稿を公開中です。
 脚本ダウンロードはこちら(Googleドライブに飛びます)↓

https://drive.google.com/open?id=1IOfYK-Xk46LMMtOxlCuVu5VhW2fUDoG1

 「孤独」について
 日本でも大戦後、「政治」が一つの終わりを迎える。
 それでも世界と同様に、二つの可能性を想定していた頃には、政治に希望があった。しかし大戦の負い目から政治の希望はきわめて一面的であり、多くのエネルギーは経済に流された。冷戦が終わり、本格的に政治に希望が失われたころ、この国にとって脱出口だった経済も破綻してしまった。政治、経済ともに失墜したいま、その二つが共働して、例えば政治家が経済成長を報告しても、誰も本気にしないだろう。それでも「合理化された欲望」だけは残されている。ワイルドに欲望をより多く消費すること、セクシーに欲望をより多く誘発すること、つまり欲望の電圧への耐久力が高いことが「よく生きる」に結びつく。政治と経済に取り残された欲望の時代――これとどう闘おうか。
 そのためには「現代人の孤独」という問題とも向き合わなければならない。「象徴の詩人」では「孤独」を問題にしている。欲望と孤独を重ねるには、まだ「孤独」について満足に書けていないし、考えることもできていない。実践は今まさに十分しているところだけれど。
                           脚本:神田真直


◇公演情報
 Nakayubi.-9「象徴の詩人;My Dad was God.」
【作・演出】神田真直
【キャスト】山根悠、柊木樹、神田真直
【日時】2018年11月23日(金)15:00/20:00
          24日(土)14:00/19:00
          25日(日)13:00
【チケット】前売:1,500円/当日:2,000円
【ご予約】チケットご予約はこちらから
【会場】人間座スタジオ(京都市左京区下鴨東高木町11)
※その他、詳細な公演情報は劇団ホームページをご覧ください。
 劇団なかゆびHP:https://nakayubi.wordpress.com/

◇劇団なかゆびとは
 京都を拠点に活動する劇団。
 2014年、同志社大学・第三劇場出身の神田真直を主宰として結成。複数の演劇祭での受賞経験や、海外公演として韓国・大邱広域市での上演の実績も持つ。『問いの同時代性』を主眼に創作に取り組み、古典戯曲から創作まで幅広い作品を上演する。

◇お詫び
 本来予定していた脚本および、その他論考文の掲載予定から、大幅に遅れての掲載となってしまいましたこと、お詫び申し上げます。
 今後も、本企画をどうぞお楽しみくださいませ。
                           劇団なかゆび 

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