イチゴのたね#8「らしさ」
"他の誰よりも何ができるか。ではなく自分は何者なのか。個性は相対的なものじゃなくて絶対的なものだ"
ラーメン食べてる時に、僕は友達から豚骨スープよりも濃い味の言葉をもらった。
国の制度により勝手に成人に昇格し、同時に大学2年生にもなりました、Stomuです。
高校時代の友達と病み明けなのに、1時間も並んでラーメンを食べに行きました。1時間もありましたから色んなことを話してました。真面目な話をふることが多かった間柄なのでその日も変わらず各々の感じることをバカ真面目に分かった口ぶりで言い合ってました。
僕らの世代は何かと国の変更に振り回される代です。
選挙権年齢、大学入試制度、成人年齢…と、何かが変わる時はいつも僕らの時からでした。
就活とかも変わるのかねー、なんて話をしてたら自己アピールとか自己分析とかの話になっていき、ついには個性の話に行き着きました。
そこで店内に案内をされ、いざお昼ご飯と対面しました。きなこ入りのラーメン…珍しい!初めてでした。甘いラーメンもアリですね。ですが豚骨スープに甘いスパイスですから味の重さは未だかつてないほどでした。濃厚を通り越えて特濃って感じです。
ラーメンの感動も落ち着いた頃に話は個性の話題に戻りました。
その友人はどんなことができる人間になりたいかよりも、どんな人でありたいかをよく考えるそう。
したい仕事やなりたい職業は日々移りゆき、変わっていくものだけど、なりたい自分像はそこがずれると人が変わってしまう。
「自分は何者でありたいのかを変えないこと」を念頭に置かないと周り道をしてしまうという持論でした。
私は妙に納得しました。
誰かよりも何かができるといった主張を互いに叫んで就活をするということへの疑問。
あなたの個性は?と聞かれているのに持ってる資格の話をするのはなんとも歯痒いなと思っていたからです。
サークルの経験も然り、バイトの経験もまた然りです。
彼の言う通り、何者になりたいのか。その理念を抱えて、それを実現できる場所に就き、業務を全うするなかで実現していく。
机上の空論ではあっても、真理でもあります。
どんな人でいたいか、その核にある理念こそが個性である。そう彼は定義していました。
実に面白い考え方で目から鱗でした。
いつも夢見る理想の自分を深掘りすれば、あんなに難しかった自己分析が明快に理解できる日がやってくるかもですね。
後味が悪いですがそれも濃い味ゆえにと言うことで、今回はこの辺で失礼させてもらいます。
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