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見えなかったもの見えたもの

今の職について5年いつも通りなれた通勤路。
いつもの交差点を左に曲がると職場という道で信号待ち。

私の住む街は沖縄の離島でどの道を通っても基本空いているのだがその中でもこの交差点は交通量が変わる場所で比較的混んでいる事が多い。時間帯によっては一度信号が変わっても信号にたどりつかない時もある。内地では当たり前のように進まない渋滞が見える車窓もこの離島では珍しい。

その日もその道で長めの信号待ちをしていた。
その時同乗していた息子(6歳)が目の前を指差し「お父ちゃん海が見えるよ。」と教えてくれた。ふむ。確かにアレに見えるは水平線。海に違いない。

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小さな離島とは言えその交差点は海から数キロ離れた内陸部、海が見えるなんて思いもよらなかった。だからなのかいつも運転中信号待ちで前を見ているはずなのにこの5年間気が付かなかった。

子どもの発言でよくハッとさせられることはある。
まさに気が付かせてくれることとはこの事だ。
同じ方向を見ていても気づかないことはたくさんある。

自分以外の発言で知る事実。
教えてもらうのは手練れの年長者とは限らない。
いやそれよりも常識や経験に凝り固まった視線よりより柔軟な子どもの視線というのは侮れない。

それからと言うものその場所を通るたびに息子は今日は海が見えるかな?と言って見えるかどうかの確認をしている。天候や時間によっては見えないこともある。

その屈折していない純粋な視線に見えるもの。
それを私は称賛したい。
新しい発見とこれからの時代を見るであろうその眼に何が写るかを教えてほしいと私は思った。

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