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2019年今年の9枚【47】

年末に思う事

もう年末。
もうここ数十年年末感がなくなってきている。これは自分が歳を取ったからなのか時代のスピードが早くなってきているのかは定かではないのだがクリスマスと言うイベントが終わるとユニコーンの「雪が降る町」が頭の中を流れる…今年はどんな年だったのかなんて振り返る暇もなく時代は過ぎ去っていく。なので記録というか記憶がまだ残っているうちにここに書き留めておこうと思う。

「Stray Dogs」七尾旅人

彼のを知ったのはNHKの佐野元春のソングライターズ(11/7/2,9 放映 NHK教育)と言う番組だった。内容を詳しくは覚えていないけど若いのに発言一つ一つに確信を持ち真っ直ぐな目をしているなと言う印象。そしてその中で紹介されていた「圏内の歌」がとても衝撃的でもあり優しさを感じるうたで一発で好きになってしまった。それからずっと聴き続けているんだけど今年の初めは(発売は去年末みたいだけど)この「Stray Dogs」を繰り返し聞いていた。懐かしい、優しい、彼の歌には愛が溢れている。そんな一枚でした。

「光の中に」躍ってばかりの国

歳を取るにつれ新しいバンドや若いこの聴く音楽からは遠のいていつしか昔のアルバムばかり聞いたり好きだったバンド以外またはそれに似た音楽しか受け付けなくなるようになった。彼らの10年選手でもう若手と言うには芸歴は長いのだが私からしてみてら若者である。そんな若者のバンドの中でも歳は関係なくかっこいいなと思えるものもありそのポイントはジャンルというよりとんがり方や佇まいだったりする。うまくは言えないけどどんなにふざけた格好でもダサい音楽を奏でていてもかっこいいと思えるバンドもある。彼らのことは以前から知っていたが「東京」という曲からあまり聞いていなかったがYouTubeに上がっていた動画をみた時にやっぱりカッコ良かった。「ghost」という曲の入っているアルバムということではまりました。カッコイイ若者よありがとう。

「BLUEHARLEM 」Yogee New Waves

「CLIMAX NIGHT」で出てきた時からあー時代が変わったなーと感じたバンドYogee New Wavesのニューアルバム。The fin、Ykiki Beat、DYGLとか洋楽とか邦楽とか新しいとか古いとか関係なく好き。このCAN YOU FELL ITのイントロのベースラインとかで嬉しくなってしまう(笑)息子の聴く音楽はよくわからないのが多く。これも時代なのかーとか歳を取ったってことね。と思っていたがこう言う音を出す若者のバンドもいるんだなぁと。そしてそのクオリティも高く間違いなくお洒落でカッコよく仕事の休憩時間に軽くランニングをしていた時にリーピート。爽やかな空の下で聴くには最適な音楽でした。

「ブッダ マスク エクスプロージョン」ワッツーシゾンビ

これは今年最大のヒット!ワッツーシゾンビなんで今までその存在を知らなかったんだーと悔やむ。と思ったらソカさんのROSE RECORDSからもアルバム出してるし、旅人くんとも共演してる。最初は電気グルの「N.O.」のカバーでYouTubeのおすすめで「POWER CHORD POWER」のPVでKO。2000年からだから20年もやっているとは思えない初期衝動が継続中な感じのパンクバンド。決してスマートなんかではなくめちゃめちゃ泥臭いんだけどそれが愛おしい。今一番ライブを見てみたいバンドです。

「sokakkoii宇宙」小沢健二

オザケンである。もう説明はいらない。フリッパーズギターのファンだった頃から数えるともう30年にもなる。フリパーズギターが解散し小山田君(コーネリアス)と小沢君(あえて君呼ばわり)がそれぞれの道を進んだ時正直あのチャらく万人受けする感じにショックを受け私は小山田君派だ!なんてコーネリアスの初回限定アルバムをせっせと購入していたが「LIFE」はもちろん持っていたしカラオケでは「今夜はブギーバック」を歌っていた(笑)そうオザケンも大好きだった。NYに行っちゃったり新譜を出していない期間があったがこの新譜は嬉しい。あのオザケンが帰ってきた。僕も歳をとり彼もまた歳を取ったけどあの時代がフラッシュバックされる。銀杏BOYZの峯田氏が言っていたがオザケンは歌詞じゃなく詩を書くと。その詞がメロディに乗ると正に魔法にかかったように生きる歌になる。のほほんとしているようで頭の中身はどうなっているのだろう?彼のような事を天才と呼ぶんじゃないだろうか。彼の書く歌はとにかくときめく。これを聴くと幸せになるそんなアルバムである。

「中学生」betcover!!

ヤナセジロウのソロプロジェクトbetcover!! 彼を知ったのはiPhoneのミュージックアプリのオススメで出ていた「平和の大使」曲調はDUBやレゲエでそれはフィッシュマンズを思い起こさせるものだった。調べてみると19歳でデビューした1999年生まれの青年だと言う。いやー嬉しくなってしまう。yogeeもそうだけどこう言った若者が存在するだけで世の中捨てたもんじゃないなんて台詞を言ってしまいそうになる。今の時代昔と違って情報が溢れている確かに昔の音楽を簡単に聴ける時代。好きなアーチストのルーツを遡るのは容易になってきていると思う。ただ逆にその情報が溢れすぎていると言うことはその人本人のセンスを問われるものとなる。ほんとに好きなものは何かどこまで極める事ができるのか…そこら辺は今も昔も変わらない気がするがインプットが多い分とてつもない才能を開花させる若者が増える事を期待する。

「かすかなきぼう」KODAMA AND THE DUB STATION BAND 

元ミュート・ビートのこだま和文率いるKODAMA AND THE DUB STATION BAND。安定のクオリティのアルバム。彼が宮古島にきた時にもうご高齢なんで次いつ見れるかわからないですよーと言われながらライブに行けなかった事が悔やまれる。話はそれるが宮古島は小さな島だが音楽に溢れる島だなと思う。宮古民謡はもとより音楽を愛し、この島を愛してやってきてくれる人も多数。移住する時に懸念していた事に一つに好きなアーティストのライブに行けない事や映画が見れない事があったがそんな事はさして問題ではなくそれ以上に素敵なシーンがこの島で待っていた。また来島してくれないかなー?こだまさん。

「The Best Of Keiichi Sokabe -The Rose Years 2004-2019-」曽我部恵一

彼の歌を聞き出してかれこれ10年くらい?最初は曽我部恵一BANDを好きになった事がきっかけだったと思う。今では大好きなサニーデイ・サービスは当時はそんなに聞いてなかった。ソカさんが父になって以降の歌が好き。彼の歌は優しさと愛に溢れている。声のトーンも歌詞もそして同年代(一つ歳上)でありながらチャレンジングでもあり大人で落ち着いた様子もあり気のいい兄貴的な存在である。このベストアルバムはそんな私に取ってはおなじみの曲ばかりで色々な事を思い出させる。これからも彼の歌を聴き続けるだろう。そしてソカさん宮古に来てくれないかなー?


「WHO」The Who

言わずと知れたスーパーバンドザ・フーの13年ぶりのニューアルバム。同時期のイギリスのバンドビートルズローリングストーンズほどは語れないがれっきとしたスーパーバンドで最初は高校生の時のトミーと言う映画をビデオで見てとても衝撃的だったのを覚えている。曲調もポップで派手なアクションと相まって高校生だった私は虜になった。後追いでCDも買い揃えていたほど。そしてこの新譜。どこをどう取ってもザ・フーの音。曲もジャケットも最高。この2020年を目前にこの音が聞ける幸せ。ありがとう。

まとめ NO MUSIC NO LIFE

ここにあげたアルバム実は一枚も盤として購入していない。全てアップルミュージックから聴いている。月額を支払っているとは言え大学時代バイト代をCDに注ぎ込んでいた身としては夢のような話である。実はジャケットのあるアルバムとして購入したいなとも思うけれど今の生活スタイルにはアップルミュージックなどのストリーミングサービスは合っている。YouTubeもそうだが今配信されて今聴けると言うデジタルサービスには感謝せざる得ない。とは言え特典付きやアナログ盤、所有と欲とも言える喜びも捨てがたい。どちらにせよ音楽なんてなくても生きていけると言う意見もよく聞くが私はこれからも音楽を聴き続けると思う。

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