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【日記】円滑洒脱(円 is never mind)

ミステリーサークル、空飛ぶ円盤、通貨単位、、、
これらに共通しているのが円ということ。今思えば、円という漢字を覚えた頃から様々な気持ちを抱いていた気がする。

小学生の頃、三角形と四角形の角度を調べる数学の授業で、初めて図形の角度を調べる概念を知った。ただ、そこの仲間には決して加わらない唯一の存在。それが円。図形の仲間に値するが、確かに角度の調べようがない。その一匹狼感というか、見た目は丸いのに存在は尖りまくってるというか。その感じが徐々におかしくなってきて、いつしか愛おしいものになっていた。

そもそも寸分の狂いもない完璧な円はなかなか見かけない。大抵、謎に満ち溢れたモノや地球に存在しないモノ、人間が意図的に作ったモノ。小さい時にたまたま見ていたオカルト番組でも、何かにつけて円形の謎を取り上げてくる。ミステリーサークル、空飛ぶ円盤、etc。こんなにも如実に円を強調していることがあるだろうか。

テレビで見せたい気持ちはすごくわかる。自然界に綺麗な図形はなかなか見かけないから。大自然の中に正確な図形が存在していた場合、そこはもう不自然に見えてしょうがない。それほど特定の場所にしか存在しないものである。

そんな円は円でも、考えようによってエロの象徴みたいな側面もある。

先述の数学の授業に戻るが、円の面積までは良かったが円周率を求める時、突然訳の分からない記号「π」が登場してきた。急に記号を使ってもいいのかと、やっつけ感を感じたが、特段気にせず過ごしていた。それから年齢を重ねて、様々なことを知っていくうちに、改めて円周率のπを思い出した。円、丸い、、何とも確信犯過ぎて笑ってしまった。それでしかないのである。

男性が付けるものも円形、女性の観音様も円形、、いろいろ総合して曲線のやらしさが最高峰。それが円。

不思議な存在にも関わらず、円というのは昔から日本の通貨単位として存在しているのである。もはやここまできたら最高だ。
毎日必ず一度は見ているであろう円。端的に言うと、日本は円で出来ている。円でモノやサービスを購入して、円で税金を払って、生きていくためにまた円を稼ぐ。日本の生活は昔から円で成り立っている。円なくして日本はあらず。

日本ということで言えば、円という漢字をずっとおかしいと思っているのは僕だけだろうか。円なのにまるで円がない。三角形、四角形などはカクカクしているし、丸もはねている部分に曲線が含まれている。ただ、円に関してはもはや角よりも角である。もっと丸々しい漢字にしてもよかったのではないかと思ってしまう。

こんなにも不思議な円という存在に、小さい頃からずっと囲まれて生活をしている。そして、今も囲まれており、恐らくこの先も囲まれるだろう。素敵なご円。

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