王子と乞食

今ちょうど読み終わった王子と乞食。

いわゆる現代文と呼ばれる本を読み続けた私が、原点回帰とまでは言わないけれど古典文学に立ち返ろうと思って読み始めた本でした。

小さい頃からあらすじは知っていたものの、古典文学を最初から最後まで全部読んだのは初めて。

一冊読み切った達成感とともに感じた充実感から醒めないうちに文章を書いてます。

王子と乞食を読んで思ったこと。

まず、いちいち描写が古い。笑

訳語もその当時訳されたもののままでとても読みづらかった。けれど、それこそ古典の外国文学だなっと感じる日本語にはない言い回し。訳語がないからこそ意味が伝わりにくいこの言葉が使われているけれども、ちゃんと筆者が伝えたい描写が心の中に浮かんでくる。

現代でも読み継がれているのがとても納得できたし、友人にも読むのを勧めたくなりました。

てことで、ぜひ読んでください。笑

そして、それこそ英国で栄華をきわめたエドワード6世を主人公にして、貧困格差が激しく独裁がひかれているロンドンを舞台に社会の最底辺の乞食を経験する

独裁政権のトップが、きちんと全国民について理解して慈悲をかける姿勢は現在にも通じるものを感じました。特に司法において、きちんと公平に判断を下すように指示する点は同じ独裁(と言い切っていいのかわかりませんが)の中国などとは違うな、この違いが今後の国の未来を左右するのかな、と勝手に考えています。笑

虐待を繰り返す父や祖母と、愛情溢れる母と姉に囲まれて育った乞食のトムは、神父さんのもとで得た王室の知識と、持ち前の賢さで国王として徐々に堂々と振る舞っていく。

もっともっと読書して自分も知見を深めていかないと、と思わされました。

浅い感想ですみません。これ以上どうやって言葉にすればいいのかわからなくって。笑

ここで自分が一番興奮したところ。

訳 村岡花子

そう、かの連ドラの花子とアンのモデルとなった村岡花子さんがこの本を訳していたんです。

ずっと読みたいと思っていた村岡花子さんが訳した本を、知らずのうちに読んでいたんです。

花子さんも日本人に読んでもらいたいと思ったからこそ訳した物語。

これを通じて学んだこと、今感じている興奮を忘れずに、また新しい本を読み進めていこうと思います。

何かオススメの本はありますか?

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