レミングス
「レミングスか!」
週末、混雑をしていた時間です。
お店の外に列が出来ていたのですが、秩序が保たれていたので、そこまでストレスが無く。
一組出ていったら、一組入ってきて。
また一組出ていったら、一組入ってきてと。
「いいぞいいぞ、その調子」と、ドリンクを作りながら応援していました。
これの良い所は、お店の外に貼られているメニューを読んで、注文する商品を決めている所。
店内がぎゅうぎゅうにならず、ドリンクを待ってる間もストレスが無い所。
ようするに、良いこと尽くめなのです。
混雑する時間帯ほど、この秩序が大切で。
でも、時に乱す人がいて。
大縄跳びで入るタイミングを間違えるかのように。
「今ちゃう」
心の中で突っ込みつつ、「順番にご案内するので扉の外でお待ちください」と、伝え。
なんとか秩序を守ろうとします。
ただ、列が途切れた時。
なのに、四組が同時に店に集まった時。
秩序は崩壊するのです。
なぜ、同時に集まるのか。
分かりません。
コンビニのレジで急に列が出来るように、宇宙の法則で決まっているのか、人は急に集まるのです。
一組、我こそはと入ってきて。
二組目、後を追って入ってきて。
三組目、出遅れたらいけないと入ってきて。
四組目、ぼーっとしてる場合じゃないと入ってくる。
「レミングスか!」
渾身のが出ました。
店の中に入るように誰かに指示されてるんか。
どう考えても入らんやろ。
過多過多過多。
三組目から過多なんじゃい。
扉の外でお待ち下さいと言う間を与えてくれ。
先に入った人も、次の人を誘うように扉を開けっ放しにするな。
何の共同作業やねん。
はー、はー、はー、
誰もメニューを見てきてないから、なかなか進まんぞ。
ドリンクを待ってる間、気まずい空気が流れてるぞ。
本当にここで合ってるのかな?
入ってきたはいいものの、本当にここでいいのか疑問のままの奴がいるぞ。
前の人について行けと命令されたんか。
「やっぱりレミングスやんけ!」
レミングスはゲームのタイトルです。
ウィキペディアを見ると、
こんな怖い説明が書いてありました。
でも、納得のタイトルです。
プレイヤーがレミングに指示を与え、ゴールに導くゲーム。
指示を間違えると大変な事になります。
レミングスに意思は無く、例えその先に道が無くても指示に従い、時に集団自殺をしてしまうのです。
まるで未来を予言してたかのようなゲームだな。
レミングスは現代のなんなのか。
いや、そこまでは考えて作られてないはずなんですが。
とりあえず、我々は人間なので、少しだけ考えてくれたらなと。
俺が、私が、秩序を作ろう!
そんな心意気のある人が増えたらいいなと。
店がぱんぱんだから外で待とうかな。
こんな判断が出来る人間が、週末のうちには必要なのかもしれません。
もう二度と「レミングスか!」と、言わせないように。
一応、プレイ動画を貼っておきますね。
ちなみに名作ゲームです。