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変わらないし、変われない

何の為に変わる必要があるのか。

昨日、飽きと恐怖と書きました。

これは内向きですね。

口実として外向きには出来るんですが、発端は内向きなはず。

じゃあ、それがお客さんの為になるのか。

僕は疑問で。

もちろん、お店の置かれてる状況、年数、今後のビジョンによって変わってくるとは思います。

ただ、変わりゆくものだからこそ、変わらない事に価値があるのではないか。

そんな事を思います。

飲食店の成功は多店舗展開で。

オーナーが店に立ち続ける事はありません。

僕も何度かお店で言われた事があります。

「いつまで現場にいるつもりなの?」と。

若干の見下しと、素朴な疑問、ある種の羨望もあるのでしょう。

解剖しますね。

「俺はもう現場を卒業したぜ。いつまでそのステージにいるの?」

「もう現場に立ち続けなくてもやっていけるでしょ。人を雇えば?」

「現場っていいよなー。でも、もう戻れないからなー」

こんな感じ。

とりあえず、現場に居続けるのは一般的な成功ではないんです。

ただ、僕はそんなものはどうでもよくて。

お客さんがどう思うかが大切で。

そもそも、誰もが最初にその想いで始めたはずなのに、一般的な成功に囚われていくほうが不思議なんです。

最初から、100店舗作るんだ!と、思ってる人は別ですよ。

そうじゃなくて、個店主義の人ね。

売れてきたから次の店舗だ。

飽きたから現場を離れよう。

停滞は悪だから変化するんだ。

ちょっと待って。

それがやりたかった事なのか。

それが望まれている事なのか。

お客さんの視点を忘れてないかい?と、思うのです。

ただ、これはポジショントークでしか無くて。

いつ来てもやっていて、いつもの人がいて、いつでも飲める。

自分で言うのもなんですが、個店主義の究極だと思ってます。

ただ、これを続ける事は難しく。

休みが無いなんて無理だし、もっとお金が欲しいし、お客さんの相手は疲れてしまう。

変わらざるを得ない。と、ほとんどの人が思う。

だからこそ、変わらない事に価値がある。

モノ消費からコト消費へ。

こんな事が言われて久しいですが、まだまだこれからだと思っていて。

コロナが明けて移動が自由になり、外国人で溢れ返るお店、地元の人が集うお店に分かれました。

この二極になった時、前者はブランド力、後者は何だろうと考えた時。

モノではなく、コトでもなく、ヒトになると思ってます。

なので僕は、他の人には出来なくて、望まれてる事を愚直にやろうかと思っているのです。

変わらないし、変われない。

以上、完璧なポジショントークでした。

でも、お店に変わらないでほしい。と、思った事は誰もがあるでしょ?


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