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猛暑と不景気

「気温が上がりすぎると、エアコンの使用が増えて電気代の負担が増え、他の消費が圧迫されます。また、暑すぎて外出を控えるようになり、消費の機会も減ります。気温が35度以上になると消費が減るという研究もあり、猛暑もいきすぎると景気を冷やすことになります」(第一生命経済研究所 新家氏)

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景気を冷やす効果を身に沁みて体感しています。

35度を下回る日が、夏が終わるまでにどれだけあるのだろうか。

もしかしたら無いんじゃないか。とすら思ってる、今日このごろ。

週末だというのに、店の前には人がいないのです。

「何で来ないんだろう?」と、悩む事が無くなりました。

「美味しくないものでも作ってしまったんだろうか?」と、思い悩んでいた頃が懐かしいのです。

猛暑。

ただ、これだけでこんなにもお客さんが減ってしまうなんて。

不思議でもない。

昨日、仕事終わりに用事があったので、新宿へ向かいました。

店を出て、最寄り駅まで歩く事、7〜8分。

それだけで思ったものです。

「こんな暑い中、誰がうちに来るんだろうか」と。

気温が下がってるはずの夕方でこれなので、日中なんてもっと大変でしょう。

外を歩いてるだけで不快で、何をしようとも思わないほど、気力が削がれると思います。

そんな中、減ったとはいえ、うちに来てくれてる人はいて。

ほんと、ありがとうございます。

約9年やってきて、こんなにも人が来ない7月は無くて。

恐らく、8月、9月も厳しいと思うんですが、仕方がないとも思っていて。

予約を取らないと入れないお店とか、特別な日を演出する所は、猛暑の影響をあまり受けないと思うんですが。

うちみたいな、日常の延長線上にあるお店だと、どうする事も出来ないのです。

経営者として諦めたら駄目だとは思うんですが、いや、ちょっと何も思い浮かばない。

なぜなら、皆様の日常が変わってしまったので。

外に出るのが危険だと、ニュースで流れるような国になるなんて思いもしませんでした。

唯一の救いは、人を雇ってない所で。

最低賃金が上がったニュースを、にやにや眺めているのです。

タイミーのIPOもほくそ笑んでいるのです。

賃金上昇と人手不足。

利益率の低い所は大変でしょう。

そこにアルバイトでも社保に加入を、とかいうニュースもありますからね。

考えるのも嫌になっていると思います。

そこに、この猛暑ですから。

外からも内からも熱せられて、頭から湯気が出てる経営者も多いんじゃないでしょうか。

うちも大変ですが、よそも大変でしょう。

削り合いなら負ける気がしないのですが、そんな所で張り合うのも馬鹿らしいので、何か景気が良い事があればいいですね。

そんな楽観的になれる人がいるとは思えないけど。

やはり、傷を舐め合うしか今はやる事がないかもしれません。

だって、夏本番はこれからなんですから。


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