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休まない理由③ 再投稿とあとがき

休まない理由の最後は少しビジネス的な所と、後悔したくないという理由です。

正確なデータはありませんが、カフェ業界の通説として「3年続く店は半数以下、10年後に残っている店は1割」と言われています。

2019年12月に業界の雄である「NOZY COFFEE」破産のニュースを聞いた時、あらためて厳しい業界だと認識しました。

つまり、ほとんどのお店は生き残れません。

でも、それを知ったうえでお店を開きます。

ここから休まない理由。

1年間は52週。

なので週に1日休んだとして、年間で52日。

仮に1日の売上を3万円だとしたら、年間で156万円を捨てるという計算になります。

これは余りにも単純な計算で、休んでも年間の売上はあまり変わらないとも聞きますが、頭で理解していても心は別です。

ほとんどのお店が生き残れないと知っているのに、ただ休みたいという理由だけで、この売上を捨てるのかと。

もし、本当にお店の経営に行き詰まった時、過去に休んでいた自分を恨み、休まず働けばよかったと後悔しないのかと。

当店はたまに勘違いされている方もいらっしゃいますが、どこか大きな会社がやっている訳でもなく、どこの資本も入っていません。

私と、パートナー2人だけのお店です。

なので、生き残る為にはやれる事をやり、上手く行かなかった時も後悔がなるべく残らないようにしたいと考えています。

これが最後の休まない理由です。

〜あとがき〜

当時、NOZY COFFEEのニュースは本当にびっくりしましたね。

焦りというか、不安がこみ上げてきたのを覚えています。

休まない理由は、今も昔も変わってなくて。

3日かけて書いていますが、そのどれもが今でも思ってる事です。

いずれ潰れると今でも思ってるし、その時に「もう少し頑張っとけば」と思わないように、今を生きています。

ただ、思う強さは変わっていて。

もう後悔はしないのではないかとも感じはじめていて。

多分、僕はもう頑張ったはず。

そんな事を自分でも思うようになってから、続ける理由を探すのが難しくなっています。

今は意地。

あとは、常連さんの為か。

いや、人との出会いかもしれない。

相変わらず来てくれてる人と縁が切れるのは惜しいし、未だに新しい出会いはあるし。

お店をやっているから起きる事、芽生える感情というのは、会社にいた頃とは全く違い、それが独立して一番良かった事かもしれません。

いつまで続けられるかは分かりませんが、最後まで休む事は無さそうですね。

・・・・・

書きながらぞっとしたわ。

マジで最後までこのままいってしまいそうだ。


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