見出し画像

一般化されてる事の大切さ、スターバックスありがとう

選んだ商材がカフェラテだったから。

昨日の続きです。

「チュロスなんてどうですかね?」

お世話になっている先輩に聞いてみたんです。

M&Aのサイトを覗いていると、ドーナツ屋さんが売りに出ていまして。

ドーナツかー、面白くないなー、それならチュロスなんかどうだろうか。

ドーナツが作れるなら、チュロスも作れるだろ。

こんな浅すぎる考えを先輩にお披露目した所、言われたのです。

「やめといたほうがいい。それならドーナツがいいよ」と。

「チュロスを食べたいって年に何回思う?」そんな言葉と共に。

ぐうの音も出ませんでした。

差別化を考えた結果、息の短い専門店が出来るのは、この浅い考えのせいだと思ってます。

さて、冒頭に戻りましょうか。

カフェラテ専門店という、一見ちょっと風変わりに見えなくもなく、差別化に繋がりそうな選択は、絶妙な所を突いていて。

(自分で言うな)

コーヒー屋ではないんやで。

と、見せつつも、

コーヒー屋に行く感覚で使われるのは、カフェラテだからです。

ここまでぐだぐだと書いてきましたが、簡単な事で。

カフェラテはコモディティ化した商品なのです。

簡単なと言いつつも、こういうカタカナ言葉を使う所に、バカに見られたくないという浅ましさが見えるのが、僕の文章の特徴で。

「飲食店をやってる人は頭が悪いと思われている。だから、素人が根拠も無く、あーだこーだ言ってくるのだ!」

この考えが根底にあるからなのか、不必要なカタカナ言葉を使う傾向にあるのかもしれません。

さて、話を戻しましょう。

コモディティ化=一般化=日常の物

誰がこれをやってくれたのかと言うと、スターバックスです。

スターバックスのお陰で、カフェラテが一般化され、日常の風景になりました。

なので、カフェラテ専門店という、差別化の為に狭い所を突いているように見せかけて、実は突飛な事をしている訳ではないのです。

だって、あそこも、あそこも、あそこも、言ってしまえばカフェラテ専門店なので。

エスプレッソマシンが鎮座し、ほぼ全てのドリンクがエスプレッソベースですからね。

ハンドドリップもやってないし。

物は言いようとはこの事。

『米粉のクッキー』を『グルテンフリークッキー』と言い換えるのに、近いものがあります。

ただ、そんな事を理解した上で、カフェラテ専門店にしているので、そこから先も当然考えましたが。

この話は、また後日。

カフェラテは一般化されているので、流行に左右される事はありません。

タピオカ、ダルゴナ、チーズティー…

当店が出来た後、様々なカタカナドリンクが生まれては、持ち上げられ、無くなっていきました。

でも、カフェラテも同じカタカナではあるんですが、これから先、一生あり続けると思います。

ありがとう、スターバックス。

カフェラテを皆のものにしてくれて。

そこに乗っかりながらも、あそことは違うんだぜ。

と、嫌な使い方をしてる僕を、どうか温かい目で見守ってくれたらと思います。

選んだ商材をカフェラテにして良かったのは、一般化された商材だったから。

この一行を書く為に、膨大な文字を費やしました。

なんせ、お店が暇なもんでね。

夏よ、早く終わってくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?