モノって大事
仕事と私事が一緒になってるだけなのです。
文字ならではの表現が好きで。
しごととわたくしごと。
言葉にすると味気ないけど、文字にするから意味がある。
伊坂幸太郎さんは、コンビニとは書かず、コンビニエンスストアと書き。
森博嗣さんは、コンピュータなど、語尾に長音符号をつけない。
これは意味というよりこだわりか。
そのこだわりには作者それぞれに理由があって。
ただ、今日はそんな話を書きたい訳ではなくて。
昨日書いた、誰かの為に店を開ける。
というのは、多分何回も書いていて。
自分の為にという気持ちはすっかり無く、誰かの為に働いていると書いた記憶があります。
そんな耳障りが良く、聖人めいた事を書いているのですが、ちゃっかりお金は貰っていまして。
こう書くと寄付みたいに聞こえるけど、ドリンク代の事です。
人の話を聞くだとか、困った時に駆け込めるとか。
そんな事を提供出来たらとは思っていますが、それはそれ。
まず、ちゃんとしたものを提供するという事が大切で。
というか、これが無かったら駄目でして。
不味かったら嫌でしょ。
ドリンク以外の目的があったとしても、そこを疎かにしてはいけないんです。
様々な業種がカフェを併設したがるのは、来店するハードルを低くしたいからで、ドリンクを飲むついでに。というのが目的。
ただ、このドリンクをさぼってしまうと体験としては台無しで。
モノの力を舐めてかかると痛い目を見るといいますか。
当たり前だけど、僕もちゃんと作らないとと常々思っているのです。
人でしか差別化出来ないという考えは間違ってないと思うんですが、それにはその人が作る物も含まれていまして。
上澄みだけを掬って、人柄だけでどうにかなると思ってる人を見ると、それは全然違うんだよと。
あなたがどれほど魅力的かは知らないけれど、美味しくないものを飲みたい人なんて誰もいなくて。
人を呼ぶ為のセールストークは諸刃の剣で、期待値を上げる分、それに見合った物を提供できないと、その人は二度と来ないんです。
なんか前にもこんな事を書いた気がするな。
最近読んだものがよくなかったか。
飲食店の廃業のニュースだったり、物価高による苦境のニュースだったりを見ると、訳知り顔で語りだす現場に立ってない人が現れまして。
正論めいた事を言い出すんです。
その中には人での差別化も出てきましてですね。
モノじゃなくて人につく。みたいな。
モノ消費ではなくコト消費。みたいな。
ただ、あなたの言ってる事と、僕の言ってる事は全然違うんだよと言いたくて。
うーん。どうにか伝わってくれ。
モノって大事だぞ。
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