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ぼちぼちの話

昨日、久しぶりに来てくれたお客さん。

「久しぶりですね、お元気でしたか?」

「うーん、ぼちぼちよりちょい下ですね」

「ちょい下かー」

「ぼちぼちって悪くないですよね」

「分かります」

こんな会話。

ぼちぼちが悪くないという感覚。

共感します。

上がり下がりがある状態よりも、常にぼちぼちを目指したいとすら思ってます。

起伏に弱いのです。

疲れてしまうのです。

これは一人が好きな理由と結びついていて。

友達は多いほうがいい、大勢といたほうが楽しい。

という考えの人と話した時に説明した事があります。

「一人よりも、誰かといた時のほうが楽しさの最大値は高いかもしれない。でも、その代わり下振れする事もある。一人だと常に80点ぐらいは楽しめるから、そっちのほうがストレスがないんです」

楽しさの最大値よりも、下振れした時のリスクが嫌だから一人がいいという結論。

たまにでる100点を目指すよりも、常に80点を目指す人生。

誰の人生が80点やねん!

常に楽しいよりも、ぼちぼちを目指してます。

だから、ぼちぼちは悪くないって事には共感できて。

でも、来てくれた人はぼちぼちよりちょい下で。

そんな人をすくい上げるのがカフェの仕事だと思っていて。

これは店にもよるんだけど。

前にも書いた気がするな。

まあいいか。

0から1にするのが得意な人と。

1から2にするのが得意な人と。

−1から0にするのが得意な人がいて。

よく事業の事で話されることなんですが、人の特徴も表してると思っていて。

僕が好きで得意なのは、−1から0にする事。

話を聞いて、カフェラテ作って、マイナスをゼロにする。

逆に、元気いっぱいの人が来たら物足りないと感じるかもしれない。

うわ、冷た。ってなる可能性すらある。

お店によって色があって、それは提供してる物よりも、やってる人によると思う。

元気になったら来なくなり、マイナスに振れた時に通い出す。

通院みたいだな。

何を求めて来店されるのか。

長くお店をやってると分かる事がある。

それが自分の性質と合っていたら続けられるのかなと。

昨日のお客さんとの会話の後、ふと思ったのでした。

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