良いタイミングなんてない
ただ、これはタイミングが良かったからで。
昨日、こんな事を書きまして。
現金のみを貫けるのは、タイミングが良かったのです。
何のって、店を開けたタイミングの。
同業者と話してると、そんな話になる事があります。
「昔って楽でしたね」って。
物価も今ほど高くなく。
消費税も8%で。
インスタグラムも全盛期で。
振り返ると、確かに楽でした。
インスタ映えという言葉だけで、人気店になってた所もありましたし。
でも、これは振り返った時に初めて思う事で、当時はそんなに楽だとは思わず。
うちの歴史が浅かったというのもありますが、それよりも思うのはこれ。
「こんな未来になると思ってなかった」
これに尽きるのです。
コロナを予期出来なかったように、戦争がこんなにも起きると思わなかったし、日本でインフレが起きるなんて誰も思ってなかったはずで。
インスタグラムがTikTokに負けるなんて思わなかったし、TwitterがXになるとも思いませんでした。
物の価値が上がり、家賃が上がり、社会保障費は増えて、実質賃金は下がり、円安が続き。
現在がハードモードになったから、過去がイージーモードに思えるのです。
でも、これから始める人はこれがデフォルトなので、多分今は何も思わないでしょう。
そして5年後ぐらいに、「あの頃は楽だったな」と、思うのです。
ようするに、良いタイミングなんて無いんです。
だから、タイミングなんてはかるだけ無駄で。
過去が良かったと言っても、過去に戻れる訳がないですし。
未来こそよくなるはずだなんて思ってるとしたら、脳内お花畑です。
これは、お店を出す条件が良くなるという意味でね。
家賃が下がるとか、物価が下がるとか、実質賃金が大幅に上がるとか。
そうはなりそうにないでしょ。
分かるのは、今だけなのです。
だから、お店を開ける良いタイミングなんてなく。
振り返ってあのタイミングで良かったと思うだけで。
もし今、僕がお店を開けるなら、現金のみなんて愚行はせず。
キャッシュレスオンリーで、単価の高いフードも提供するでしょう。
いつ開けるかで、やり方は変わるのです。
それを理解出来ない人は、きっとお店を開けるのは向いてない。
いつか、いつか、いつか。
そんな事を言ってる人も、多分向いてない。
今しかないので。
じゃあ、今何をするのがベストなのか。
それを知るには過去をたずね、未来を想像する力が必要なのです。
温故知新。
この言葉は本当に良く出来ている。
分かったか。
カフェやりたいやりたい詐欺をしてる人達よ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?