理屈ではなく性格の問題
リスクとリターンを考えると到底出来ないけど、それ以外の視点を持つと多店舗展開をする理由は理解できる。
お店の認知度を広めたい、自分の作るコーヒーの美味しさを知ってほしい。という、認知拡大と承認欲求。
スタッフのポスト不足解消、給料を上げ続ける為に。という、雇用の部分と夢を見させる部分。
原材料の使用量を増やす事によるスケールメリットの享受と、生産者さんへの経済援助。
他にもいっぱいあるな。
「何の為にお店を増やしたんですか?」
と、聞いたら、全員の答えが違うぐらい理由は様々だと思います。
一緒に旅をする仲間を増やしたい。なんて理由も見た事があるな。
ルフィかよ。
お店の価値がどこにあるのか、お店を通して何を実現したいかの違いだと思うんです。
ようするに、お金以外の理由だったら理解できる。
だから、僕の腰は重い。
なぜなら、保守派の内弁慶で悲観的だから。
やはり経営には向いてないのかもしれない。
誰かの人生を背負うのが嫌なんだろうな。
大袈裟か。
深く関わるのが苦手なんでしょう。
お店を作って任せる。
これは、相手への『期待』と『信頼』があるから出来る事だと思います。
でも、僕にはそれが出来ない。
期待に応えてくれないと思っていたほうが楽で、信頼は裏切られると考えてたほうが傷は少ない。
何かを望むなんて、無い。
と、前に書いたけど、これが僕の基本的な考え方となっている。
だから誰かに任せる事が出来ない。
プライベートなら何が起きようがどうでもいいんですが、これが仕事となると厄介で。
それはお金が絡むから。
お店を任せよう。
上手くいかなかった。
店を畳もう。
500万の赤字かー。
あちゃー。
なんて、言ってられない。
ユニクロの柳井正さんが、現GUの社長で、当時ユニクロの新規事業の野菜販売を任された柚木治さんに言った言葉があります。
「お金を返してください」と。
野菜事業が大失敗し、20億円以上の赤字を出した為、柚木さんは辞表を出したんです。
その時に返ってきた言葉がこれ。
「お金を返してください」
こっわ。
柳井さんは本気で金を返せと言った訳ではないと思うんですが、僕なら目を血走らせて言うでしょう。
「500万返せ」と。
こっわ。
柳井さんの20億<僕の500万
総資産と価値で表すと、確実にこうなる。
こんな感じで、お互いに不幸なるぐらいなら、自分がコントロール出来る事をやろうとなるんです。
やはり悲観的で内弁慶だ。
何が言いたかったんだろう。
リスクとリターンを考えると多店舗展開はどうなんだろうと思う。
ただ、リスクとリターン無視した価値観で考えると理解できる。
でも、理屈ではない、僕の性格上の問題で多店舗展開は向いてない。
そんな話でした。
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