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思い入れが判断を鈍らせる

先日ロイターにこんな記事がありました。

『世界のCEO、「U」字型の景気後退を予想 存亡の危機も=調査』

その中にこんな文章が。

『接客・飲食業界では事業存続の危機にあるとの回答が最も多く、41%。航空業界では30%、卸売・小売業界では19%だった。』

これを見た時にちょっと悲しくなりました。世界の優秀な経営者でもそうなのか。

もっと気を引き締めなきゃなと思った訳ですが、やっぱり飲食店は厳しいのかなーと。

何でこんなに飲食店が厳しいのかと言いますと、売上がないのに、固定費がかかるからなんです。

当たり前すぎるか。

利益率が低い業態ってのも原因だな。(だいたい売上の10%)

何でこんなに事業存続の危機があると回答した人が多いのかと考えると、再開の目処がが立たないからが一番の原因なんじゃないかと思います。

主にかかる固定費は家賃と人件費で、これらが一番経営を圧迫してるのは間違いない。

でも、この費用は分かってる事なので、いくらでも対策が打てる。はずでした。

赤字店舗は閉鎖、人件費はカット、原価の見直し、リブランディングなどなど。

やれる事はいくらでもあるんですが、今回だけは別。

いつ収まるか、いつ日常に戻るかが誰も分からない。

なので、判断がめっちゃ難しいんです。

閉店するにもお金はかかるし、従業員を解雇するのも簡単じゃない。

この飲食業界が事業存続の危機という回答数の多さは、判断の遅さなのかなって感じました。

今すぐに廃業を選択してない(出来ない)けど、先行きが暗いのは分かってるから、こうなるんじゃないかなと。

何で判断が難しいのかと考えると、企業によって全然違うから一概に言えません。

でも、うちが簡単に廃業や休業が出来ないのは、思い入れがあるからです。ここでも散々書いたけど。

多分、これに回答した人でも多いんじゃないかなと思います。

どんなに優秀な経営者でも、自分のお店に思い入れがない人はいないと思うんで。

その先には従業員や常連さんの顔が浮かぶし。

今って本当にやれる事は限られるから、存続危機って分かってるという、、、でも損切りが出来ない。

経営者ってしんどいですよねー。特にお店が沢山ある人は。

今回の騒動で大きく広げる事の恐さを知りました。

無理して広げて無くて良かったと心から思う。

でも、色々と学ぶ事もあるので、生き残れたら何をしようかと考えるのは楽しいです。

って事で、早く収束させるためにも家にいましょうね。

めっちゃ天気良いから外に出たくなる気持ちも分かるけど。

今は我慢しましょー。


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