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むっとして、ほっとした

今朝、三人組が入ってきて。

「ラテ、三個」と、先頭にいる人が注文してきたのです。

「シングルかダブルは?」

いつもの質問をします。

「ダブル」

おいおい、今どきそんなタメ口のお客さん滅多にいないぞ。

語尾を捨てたんか。

心の中で僕は思います。

がっかりもしています。

「1500円です」

最低限のやり取りをして、ドリンクを作ります。

どんな相手だろうが、ドリンクのクオリティには関係ありません。

サンジがギンにピラフを食べさせたのと同じですね。

当たり前ですが、どんな相手だろうときちんと作るのです。

最初の一つを提供した時。

「ここのカフェラテはこのエリアでは一番美味しいんだから、早く飲んで」

連れてきた人に出来上がったばかりの商品を渡す、その人。

なあ、なんでなん。

心を振り回すやん。

そんな出来事があった今朝。

むっとして、ほっとした今朝。

二個目からは苦笑いをしながら作りました。

いやはや、人というものは分からない。

きっと悪い人ではないんでしょう。

素直すぎる性格なんだと思います。

でも、あのタメ口は面を食らってしまう。

表情、態度、声音、全てがマイナスに働いている。

他のお店でも同じような振る舞いなんだろうな。

仲良くなってしまえばいいんですが、そこにいくまでに心を閉ざしてしまいます。

僕の問題でもあるか。

次だな。

きっと懐に入ってしまえば仲良くなれるのだろう。

でも、その懐に入りたいかどうか。

次だな、次。

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