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神とのやり取り

今朝、家を出ると雨が降っていて。

昨晩の天気予報では、不安定とは言いつつも、朝から雨なんて言ってなかったのにな。

押していた自転車を置きに戻り、ヘッドホンを代わりに取って、歩いて行くことに。

歩き始めて5分ぐらいは涼しいと思ったけど、10分経った頃には嫌になっていて。

8月も終わりだというのに、まだこんなにも暑いのか。

げんなり、ぐったり、エブリデイやな。

お店まであと10分ぐらいの所で、遠くの空が晴れてきて。

お店に着く頃には、すっかり雨はやんでいて。

鍵を開け、エアコンを付け、椅子をだし。

快晴だ。

暑いな。

雨がやんだから良しとしよう。

気持ち良く一日が始められそうだ。

そんな爽やかな、嫌だった事も全部無かった事に出来るような、器のデカさを、僕は持ち合わせてはないんです。

「あのさ、店に着く頃にやむんだったら、最初から降らないでもらえるかな」

「もう少し家でゆっくりしてたら、チャリンコで来れたな」

「あっつー、湿気えぐー、こんななか誰が歩いて来るんだよ」

神に文句を言い、自分の判断を嘆き、お店を憂う。

経営者たるもの、人として大きくないといけない。

どんなネガティブも、ポジティブに変換するんだ。

たまにそんな事を言う人がいるでしょ。

コエデカマッチョツーブロックに多いかな。

言ってる事は正しく、恐らく著名な経営者の言葉を引用してるし、反論する気もありません。

ただ、僕は人間でいたいのです。

完璧超人ではなく、不完全ホモ・サピエンス。

立派ではなくても、誰かに迷惑をかけない事なら、感情を大切にしたくて。

だから、天に向かってつばを吐くような事も、思ってしまうのです。

すると、やはり天は天なのか、しっかり罰を下しまして。

椅子を出した直後、雨を降らすのです。

「ごめんて」

今日は一日こんな天気みたいですね。

椅子を拭いては雨を降らし、また拭きに行くという行為を繰り返すのでしょう。

神のいたずらに付き合おうと思います。

僕が先に文句を言ったしな。

因果応報だ。

ただ、こんな経験をしても、僕は変わらなくて。

嫌な事があったら嫌と言い、大物ぶらず、等身大で生きていこうと思うのです。

夏の間、お店に行く時はチャリンコで行かせてください。

家を出る時だけ降らしてさ、途中でやむって、神も性格悪いよ。

気温も高くしすぎだし、昔はお盆過ぎたら涼しくなってたんだから。

あれ、また雨が降ってきたな。

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