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店主の考え

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#カフェラテ

笑う事の大切さと、間違えた勇気

「東京出身じゃないけど、トウキョウラテは頼めますか?」 (当店のベーシックなカフェラテの名称) (東京牛乳を使ってるし、ザ・ラテ・トーキョーという名前だし) 初見でこれを言える勇気に拍手。 でも、僕は乗る事はなく。 極めて冷静に、意識して平坦に伝えます。 「はい」と、だけ。 僕は笑いに救われてる自覚があります。 毎日お店に来れるのもラジオが聞けるからで。 笑いが約束されてる行き帰りの20分は、幸福なのです。 僕としては珍しい事に、この習慣を押し付ける事もあ

先入観と期待値

先入観と期待値。 先日、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を観たんです。 知ってますよね、アカデミー賞で作品賞や監督賞など、計7部門を受賞した作品。 それが冒頭の言葉に繋がるんです。 知らないほうがよかったなって。 アカデミー賞と聞くと、どうしても高尚なとか、感動とか、誰もの胸を打つ。みたいなイメージがあって。 見た人は分かると思いますが、『エブエブ』は人を選ぶ作品で。 TOHOシネマズというよりも、アップリンク寄りだし、アカデミー賞というよ

開いてるかな、誰がいるかな

「明日は行くんだ!」と、意気込まなくて大丈夫。 これは常々思っている事でして。 いや、そう思ってくれるのは嬉しいんです。 遠方の方でしたら、その気持ちになるのも分かりますし。 でも、飲みたい時に飲むのが一番美味しいと思っていまして。 うちの近所には「もうええわ」と突っ込みたくなるほど沢山のコーヒー屋さんがあります。 たまにそれらをはしごしてる人が来てくれまして。 手に他のコーヒー屋のカップを何個も持ったまま入ってくる子がいます。 でも、コーヒーはお酒と違って一

普通の美味しさ

普通に美味しいカフェラテとは何か。 僕が思うに、飲み慣れた味である事。 でも、普通よりもちょっと美味しく感じる事だと思う。 これが目標というか、目指してる味です。 特別感は必要無いと思っていて。 というのは、他のお店で飲めますからね。 僕よりも技術と知識があり、それを提供する強い意志のあるお店が。 そこと同じ土俵で戦っても勝てないし、そもそも僕はそんなコーヒーを飲みたいとは思わない。 ちょっと言葉足らずだった。 毎日飲みたいとは思わない。 僕が今まで生きて

大切なのは中身

ただ、大切なのは中身。 と、昨日書いたので、その事について。 SNSによって気軽に気楽にお客さんにアプローチが出来るようになった結果、誇大広告ではないかと思われるようなものが散見されました。 ゴーストレストランの専門店なんてまさにそうだと思います。 一箇所で何品も作ってるくせに、みせかけは一品勝負!みたいなね。 何をもって専門店なんだろうか。 noteは基本的に文字だけなので、それはそれはいくらでも繕えます。 僕自身もそうですし、お店の事もそう。 いくらでも大

「一般的に」という質問

「一般的にはどちらですか?」 うちのカフェラテはエスプレッソの量をシングルかダブルか選べます。 冒頭の質問はこれについて。 「エスプレッソの量、シングルかダブルどちらにしますか?」 と、聞いた所、 「一般的にはどちらですか?」 と。 「一般的にはシングルです」。 と、答えはするけど、もやっとしてしまいまして。 比較対象としている所がどこかによるなと。 ちなみに僕が想定してるのはスターバックス。 一般的なコーヒー屋と言えばここだと思う。 でも、もしカフェ