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大切なのは中身

ただ、大切なのは中身。

と、昨日書いたので、その事について。

SNSによって気軽に気楽にお客さんにアプローチが出来るようになった結果、誇大広告ではないかと思われるようなものが散見されました。

ゴーストレストランの専門店なんてまさにそうだと思います。

一箇所で何品も作ってるくせに、みせかけは一品勝負!みたいなね。

何をもって専門店なんだろうか。

noteは基本的に文字だけなので、それはそれはいくらでも繕えます。

僕自身もそうですし、お店の事もそう。

いくらでも大きく、いくらでも綺麗に、いくらでも、、もうなかった。

ただ、ハードルを上げる事になるので、そこには注意が必要で。

僕がここでドリンクの事をあまり書かないのは、それを懸念してるからで。

書く事がもう無いからでもあるんだけど、とは言え、あまり書く気も無くて。

それでも、東京牛乳が美味しいという部分は自信があるので、これは多めに書いてるか。

僕が作ってる訳では無いんだけど。

協同乳業さんありがとうございます。何か一緒にやらせてください。

よくコーヒー屋であるのが、豆の説明で。

やれ、マスカット。やれ、ベリー。やれ、ナッツ。

歌人が詠んだのかと思われるような豊かな言葉が並ぶ時があるんですが、これは飲む人の力量が問われると思います。

飲む人が飲めばそう感じる事が出来るというやつ。

あっ、これは全然揶揄してる訳ではなくて、その楽しみも知ってます。

初めてゲイシャを飲んだ時の感動は忘れられないですし。

ただ、ちょっと説明過多だなと思う時があって。

大切なのは中身だよなと。

この間、楽しみにしていた映画を見たんです。

好きな監督で、いつもの人が主演で。

メッセージ性の強い作品を撮ってきた人なので、今回も身構えていました。

いつも見た後に疲れるので。

でも、今回は匂いはあるけれど、どうにも消化不良でして。

というか、単純にこれは面白くないなと。

そんな感想を映画好きのお客さんに話したんです。

「あれは何なんだ。全く面白くなかったぞ」と。

「いや、考察を見ると、あれにはこんな意味がありまして。あのメタファーが云々」と。

分かる。けど、分からん。

メタファー、暗喩、隠れたメッセージ。

分かった分かった。

でも、面白くはない。

『実は』を知った所で、それがどうしたんだと。

話がそれましたが、冒頭に書いた言葉。

大切なのは中身。

ここであまりドリンクの話を書かないのは、なるべく先入観を持ってほしくないからで。

飲んで美味しかったらまた来てくれるし、美味しくなかったら二度と来ない。

この分かりやすさが飲食の良さだと思ってます。

美味しくないと感じた人に、実はこの豆は云々、この製法は云々と説明した所で、口に合わないものは口に合わない訳で。

まず、美味しいかどうかが大切。

なので、「うちって凄いんです!どや!」と、ここに書き連ねるのは悪手な気がしていまして。

無駄に上げるなハードルと血圧。

そんな標語はないけれど、そんな事を思っていたりします。

うちのカフェラテは普通です。

普通に美味しいカフェラテです。

これぐらいのハードルなら超えられる気がするからよしとしよう。

大切なのは中身という事は常に忘るべからず。


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