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店主の考え

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2023年11月の記事一覧

次の給料日まで来れません

「次の給料日まで来れません」 常連さんからの突然の宣言。 この言葉は重く、いつもどうしたもんかと思います。 社会人は置いといて、学生だと大して稼げる訳ではないから、カフェラテに500円を払うのもしんどいでしょう。 僕としても、「そうかーじゃあ給料日後にねー」で、終わらせてもいいんですが、なんとも微妙で。 心にひっかかる。 ドリンクを飲みに来てる訳ではなく、他の目的で来てくれる人がほとんどだから。 昨日、こんな事を書いたんですが、これが原因。 世界一美味しいカフ

情と悦、利己と利他

年に3〜4回、大阪から来てくれるお客さんがいまして。 もともとご近所に会社があった時、よく通ってくれてたんです。 今はたまの東京出張の時に寄ってくれていて、それが年に3〜4回。 こんな人がいるからやめれないんです。 昨日の話に繋がるんですが、勝手に投げ出せない。 やめられないってのは、2つの意味がありまして。 情と悦。 こんな人を裏切れない。 こんな人がいてくれて嬉しい。 この2つ。 利他と利己とも言える。 裏切れないと書くと、「自分の人生なんだから自分

考える

「お世話になっています」 お客さんからこんな言葉をかけられる事が多くて。 昔は不思議な気持ちになってしました。 お世話になっているのは僕のほうで、お店はお客さんが来てくれないと続けられないから。 謙遜ではなく、自分のお店を持ってからは、この気持ちが本心で。 「いえいえ、こちらこそお世話になっています」と、純粋に思っていました。 その気持ちは今も変わってないんですが、何年かやってると、「お世話になってます」と、言ってくれる人の気持ちも分からなくもなくなり。 これは

うわ、やられた

「うわ、やられた」 この言葉を日常で聞く事はあまりないと思います。 良くも悪くも、何かに裏切られた時にしか使わないんじゃないでしょうか。 なら、この言葉を聞く事はあるはずで。 私達はあらゆる裏切りに遭遇してるはずなんです。 約2倍になった万博の建設費とか、都知事の公約とか。 (政治色!) でも、「うわ、やられた」と聞く事はなく。 なぜなら、この言葉は即興性の強い言葉であり、かつ、ほんの少し無礼さを持ち合わせてる気がするからで。 裏切った相手を目の前にして言え

雨の日とか、客数とか、腹黒さとか

寒いとは聞いていたけど、雨が降るとは聞いてなくて。 午前中に止むと雨雲レーダーは言っていたけど、未だ止まず。 こんな日に来てくれるのは、常連さんか、観光客。 雨の日はどの飲食店も売上が下がると思いますが、インバウンド需要がある所は強いですね。 もし次があるなら、そこらへんも考えなきゃな。 「観光客は来ますか?」 たまに聞かれます。 街には沢山の観光客がいるんですが、うちにはほとんど来なくて。 多分、昔書いたと思うんですが、来るのは2番までだと思います。 何を

変な人の意味や意義

「変な人がいっぱいいるんですね」 僕がここで紹介する人を楽しみにしてくれてる人がいて。 きっと多分、ちょっと性格が悪い。 (こんな事は書かないほうがいい) 業種にもよると思いますが、大人になると不特定多数の人との出会いは減ると思います。 社内とか、取引先とか、下請けとか、そういった出会いは増えるかもしれないけど、それはどこかよそ行きで。 しっかりしなきゃフィルターがかかると思うんです。 だから、気が付かない。 世の中、おかしな人が結構いる事に。 SNSで見か

クッキー&クリームの風味とは

「クッキー&クリームって強いですか?風味とか。」 倒置法史上、一番しょうもない質問でした。 うちのメニューにはフラッペラテという、言ってしまえば、フラペチーノがあります。 その中の一つにクッキー&クリームがあって、それについての質問で。 一般的に、クッキー&クリームという言葉を聞いて思い浮かべるものは何でしょうか。 ハーゲンダッツの人もいれば、サーティワンの人もいるのかな。 でも、きっと誰もが想像する味や形はオレオでしょう、多分。 少なくとも僕はそうで。 クッ

他のコーヒー屋さんを知らない

「おすすめのコーヒー屋さんはありますか?」 よくある質問です。 同業者が認めるコーヒー屋に行きたい。 その気持ちは分かります。 失礼だとも思いません。 大抵が関係性のある人からの質問だったり、うちの事を好きなのが前提だったりするので。 ただ、僕はあまり答えられなくて。 意地悪をしたい訳ではないんです。 単純に知らないんです。 僕はきっとどのカフェの店主よりも他のカフェを知らないでしょう。 付き合いが無いからってのもありますし、休みがないってのも大きいんです

新しい視点

日本でフードデリバリーは無理かもしれない説。 僕の大嫌いなフードデリバリーが苦戦してるみたいです。 その理由の一つが、この説で。 新しい視点をくれました。 ははーたしかに、なるほどなるほど、手をうち、額をペシってか。 (なんやこれ) 僕が思うフードデリバリーが上手くいかない理由は、幾つかあって。 ・店で買うよりも割高(手数料上乗せ) ・店で食べるよりも美味しくない(冷める) ・賃金が上がらない(日本人貧乏) ・配達員のサービスクオリティの低さ(・・・)

理由がある

今日はこの記事から。 スターバックスの人気販促イベントの日にストライキをしようというニュース。 フランスであったiPhone15の発売日に合わせてストライキが起きたのと似てますね。 あるあるです。 忙しくなる日にスタッフが足りないなんて。 本部と現場では求めてる事が違うんです。 会社としては同じ目標のはずなのに、どうしてもずれが生じる。 本部の人間は言うんです。 忠誠心が足りないとか、オーナーシップを持てとか。 売上が上がれば会社が儲かり、それが従業員に還元

無理はしないように

うちの店に来た事がある人は分かると思うんですが、非常に狭いのです。 3.7坪、約12平米、約6畳。 お客さんのスペースは、この数字の半分も無いでしょう。 (既視感) 昨日、そんな小さな店に、4人で来て4人が全員入りまして。 窮屈そうだなー。 2人づつじゃ駄目なのかなー。 そんな事を思いながら眺めていると、その中の1人と目があって。 他の3人はグッズを見たり、キョロキョロしたり、お喋りしたり。 とりあえずメニューを見てほしいな。先にドリンクを決めてくれないかな

6人集うと烏合の衆

うちの店に来た事がある人は分かると思うんですが、非常に狭いのです。 3.7坪、約12平米、約6畳。 お客さんのスペースは、この数字の半分も無いでしょう。 先日、そんな小さな店に、6人で来て6人が全員入ろうとして。 なぜなんだい? 6人で来るのは構わない。 僕には考えられないけど、大人数で遊ぶのが好きな人もいる。 でも、だからといって、6人が全員この狭い空間に入ろうとするのは理解できない。 自分らで身動きが取れなくなってるじゃないか。 入った位置から全く動けな

目安を知る事

目安があると安心出来る人がいて。 僕がそうなんですが、その為に調べ物をしたり、漠然と決めたりします。 映画は年に100本観る。読書なら100冊。 なんとなくで決めた数字を目標にしたり。 飲食業界でこの年齢なら、平均年収はいくらで。 今の働き方や満足度を考えると、足りないなとか、貰い過ぎだなとか。 客観的な数字から自分の立ち位置を考えて、次の目標を決めたり。 それこそお店を始める時は、「3年で潰れるだろう、もっても5年」と、考えていたのは、先人達の実績からです。

自慢の為ではない

昨日、出会いとか繋がりを書きました。 ですが、もともとあまり好きではない言葉なのです。 なぜかと言うと、この言葉を積極的に使う人が苦手でして。 「誰々と繋がってる」「誰々を紹介出来る」それがどうしたんだと。 その人は凄いのかもしれないけど、お前はその人ではない。 それを理解してないのがちょっときつい。 なので、僕の前ではそういった自慢をしないように。 昨日書いた繋がれた嬉しさってのは、なにも凄い人だけではなくて。 近所のお店の人とか、近所の会社の人とか。 遠