見出し画像

読書感想文 ユーザーの「心の声」を聴く技術

きっかけ

プロダクトにおいて UX を考慮した設計を至るところで行うには、兎にも角にも上流のユーザーの情報が重要だと感じていたし、実際にこの本でも触れらえれていた。

ユーザーの環境・文脈を掴む一つの方法にインタビューがある。

その機会が本業であるかもしれない、という状況になり、積んでいたこの本を手に取った。

気づき

1. ユーザー調査はものづくりの最初のステップとして実施するもの

2. 調査の目的を明確にする。そのためにも後に続くアクションをセットで書く

3. ユーザーの語りを主観的に感じられるところまで深く「共感」した先にインサイトがある。





1. ユーザー調査はものづくりの最初のステップとして実施するもの

冒頭でも触れた通りだが、ものづくりの過程において上流の情報が重要であることを再認識させられた。

川の流れがせき止められていたり、有害な物質が入っていたら、その街にはいい影響をもたらさないことと同じ。

当たり前のように分業が進んでいる現在、自分の役割のアウトプットを最大化させることだけに躍起になっていると、本質を掴みかねる。

どんな工程にいる役割の人でもゴールを意識して、何のために実行しているのか、どんな問題が定義されているのか、を考えることが必要だと再確認した。




2. 調査の目的を明確にする。そのためにも後に続くアクションをセットで書く

目的を見失った行動は、目的を果たすことはできない。

「だけど、それって具体的にどうすればいいんだろう?」となることも多い。

その疑問に対して、後に続くアクションをセットで書く、というのはシンプルで分かりやすい回答だと思う。

後工程でどういう行動が行われるかわかれば、それに必要な情報を集めよう、となる。





3. ユーザーの語りを主観的に感じられるところまで深く「共感」した先にインサイトがある。

抽象的な表現なのでこれも「具体的にどうすれば・・・」となりがちだが、心配無用。

著者は、共感を鍛える方法として、小説を読むこと、を挙げている。

単純に小説を味わうというよりは、主人公、著者、読者の3つの視点に分けて物語を捉えることで、自分の主観である ”気持ち” から離れ、だれかの ”主観” を体験することができる。

物語の味わい方が深まって一石二鳥なので、是非試してみたい。




やること

調査目的を考えるときは、次のアクションもセットで書く、
小説を3つの視点で読む、
を実行して自分で実験してみる。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?