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Alice Phoebe Lou LIVE in BEPPUを終えて。別府でつくる、「ハレ」と「ケ」。

僕は、「the HELL」と「TANNEL」というミュージックバーだけでなく、「AKANEKO」という屋号で音楽LIVEも企画運営しています。

「大分県の魅力を再発見する」というコンセプトのもと、大分県内の、歴史ある旅館や、山の中にあるカフェ、そして芝居小屋などの、LIVEハウス以外の場所で開催しているのが特徴。

出店する飲食店や、提供する食事も、なるべく大分のものにこだわって、ご来場いただく県内外の人たちが、僕たちのLIVEを通して、「やっぱり大分っていいよね〜」と思っていただくことが目標です。

これまでに、Kan Sano、UQiYO、Koji Itoyama、Yu-ri Tanaka(BLU-SWING)、Monday満ちる、Alice Phoebe LouのLIVEを企画運営してきました。国内外のアーティストが、ここ大分県を訪れるきっかけを作れたことが、とても嬉しくて、そんな機会をサポートできていることが、何よりものやりがいになっている。

これまでのLIVEの様子

つい先日、3月23日(木)に、南アフリカ出身のミュージシャン「Alice Phoebe Lou」を別府の芝居小屋に招いて、LIVEを行いました。初めての海外アーティスト、集客と会場の規模はこれまでの2倍以上。早めに準備はできたけれど、結局当日までバタバタで、LIVEが終わるまで緊張しっぱなしの数ヶ月だった。今回は、そこで感じたことをまとめる。

Alice Phoebe Lou LIVE in BEPPU 2023.03.23

当日は、140名近いお客様がご来場。全面畳張りの芝居小屋に座りながらAlice Phoebe LouのLIVEを楽しめたのは、地球上探しても、きっとここだけ。そんな特別な1時間15分は、あっという間に過ぎていった。

1時間15分のLIVEを作るのに、その50倍以上の時間がかかっている。関係者全員の時間を合わせれば、100倍くらいになるだろう。間違いなく、今風の言葉で言えば、タイパ(タイムパフォーマンス)は恐ろしく悪い

でも、そこにかけた時間や労力は、必ずLIVEの1分1秒にあらわれる。そして、それはお客さんが知らず知らずのうちに、一番感じているはず。

運営の僕たちも同じで、当日のLIVEを楽しむお客さんとアーティストの顔を見れば、その出来はすぐにわかる。LIVEという非日常を、存分に楽しむお客さんの姿を見ることができた時、やっと仕事が終わったと安堵できる。

そして、その瞬間、夢のような現実に気づく。自分が心から最高だと思えるアーティストが、目の前で演奏していて、それを楽しむお客さんがいる。イベンターとして、こんなに幸せなことはない。本当に夢のような時間。

僕は、別府で、「ハレとケ」を作っている。LIVEという非日常を作るAKANEKOは、「ハレ」。「日常的に音楽を楽しめる場所を作りたい」そう思って始まったthe HELL と TANNELは「ケ」。

その、ハレとケを、音楽を通して作っている。音楽は、すべての壁を超えて、人と人を繋ぐことができる力がある。その力を信じて、お店とLIVEを作ってきた。

今年は、より大きな規模のイベントを企画しています。前回の140人規模を優に超える、500人規模のイベント。日程や場所、アーティストはこれから決めていきます。既に、参加者、演者、関係者、その全てが楽しんでいる絵が目に浮かぶ。気になる人は、お店へ遊びに来てください。話しましょう。

LIVEの打上を終えて、夜中の03:00にAKANEKO共同創業者の岡本と、コンビニで買ったカップラーメンを手に、自宅に帰る。僕はどん兵衛、岡本はカップブードル。今日はじめての夕食を食べながら、冷たい床に座り込んで、背の低いテーブルに肘をついて「今日よかったね〜」「うん、今までで一番成長感じたね〜」と今回のLIVEを雑に振り返ったのが、あの日のハイライト。

LIVEもいいけど、こういう日常も、悪くないなと思った。

来てくれた皆さん、ありがとうございました、また遊びにきてね。

これからも一緒に遊びましょう!

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