見出し画像

スポーツ現場における長時間トレーニングの影響

結論から先に述べると、練習やトレーニングを長時間行うことに、メリットはほぼありません。ほとんどがデメリットだといっても過言ではないでしょう。なぜなら、長時間トレーニングを行うことには数々の弊害があるからです。

生理学的観点からの影響

1. エネルギー消費とRED-Sのリスク
長時間のトレーニングは、膨大なエネルギー消費を伴います。これにより、骨や血液の生成、免疫力の維持など、生命維持に必要なエネルギーが不足することがあります。この状態は「スポーツにおける相対的エネルギー不足(RED-S)」と呼ばれ、健康に様々な問題を引き起こします。

2. 成長と発達への影響
特に成長期の子どもや若者にとって、長時間トレーニングは成長ホルモンや性ホルモンの分泌に悪影響を与える可能性があり、骨密度の低下や筋肉の発達不全を引き起こすリスクがあります。これは、女性だけでなく男性にも同様に見られる現象です。

3. ケガのリスク増加
練習時間が長く、休養日数が少ない場合、ケガのリスクが顕著に増加します。特にオーバーユース(使いすぎ)によるケガは、同じ動作を繰り返すことで発生しやすく、トレーニングの質と量のバランスが重要です。

まとめ

長時間のトレーニングは、多くの場合、選手の健康に対してデメリットが大きいことが指摘されています。エネルギー不足により、身体機能や成長が阻害されるだけでなく、ケガのリスクも高まります。したがって、指導者は選手の練習時間やトレーニングの量に十分配慮し、適切な休養を確保することが重要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?