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感情をコントロールできないコーチ

もしも、コーチや監督の怒る事の目的が、子ども達を苦しめる、恐怖を与える、疲弊させるなどであれば、怒る事で目的は達成されるでしょう。

そうではないはずなのに、どうして怒ってしまうのでしょうか。

感情過多のコーチ

私自身も、過去のスポーツ経験で、コーチが厳しい言葉で選手を叱りつける場面をたくさん覚えています。
近年減少しているものの、一部のコーチが選手に対して酷い言葉で叱責する場面を見たことがある人もいるでしょう。
こうしたコーチたちは「演技だ」と言うかもしれませんが、その感情が過剰に溢れ出ているのは明らかです。

激しい気性のコーチ

私の頭に浮かぶのは、試合中に選手に対しての暴言を吐くコーチです。
それにより選手の心は疲弊し、ますますプレーが縮こまっていきます。
その瞬間には、やばい、怒られた、頑張ろう、と思うので、良くなったように感じる錯覚が起こりますが、長期的には無意味です。
その発言、暴言によって選手をどう導きたいのか、疑問です。

中庸説と美徳

アリストテレスの『ニコマコス倫理学』には、「徳は中間にある」という中庸説があります。
美徳とは、極端な行動や感情の間にあるバランスの取れた状態です。 何事も行き過ぎず、足りなすぎず、ちょうど良い中間を保つことが大切ということです。

コーチングにおける感情の超過

コーチが感情的になりやすいことは、選手に悪影響を及ぼします。
「コーチが感情的になりやすく汚い言葉で叱責する」「試合結果が気に入らず選手を長時間走らせる」などの実例が挙げられています。
こうしたコーチは自分の行動が悪いとは思っておらず、自然に出てくる感情に従うのが普通だと考えています。

感情過多のコーチの問題点

感情過多のコーチは、気概に突き動かされ、怒りによって自分の気持ちが解放されることで快感を得ることがあります。
しかし、その怒りが適切な対象に向けられていない場合、美徳からは程遠く、体罰や暴言という不適切な手法を使ってしまうことがあります。

感情をコントロールできないコーチは、選手に悪影響を与えるだけでなく、自身も美徳から遠ざかってしまうのです。

まとめ

感情をコントロールできないコーチは、選手に対する悪影響が大きく、適切なコーチングから遠ざかってしまいます。
コーチは感情のバランスを保つことが重要です。
怒りの感情が過剰になると、選手との信頼関係が損なわれ、スポーツの本来の楽しさや成長が失われます。
コーチは感情を適切にコントロールし、選手に対して冷静で公平な態度を持つことが求められます。
それによって、選手たちは安心して競技に取り組むことができ、真の意味での成長と成功を目指すことができるのです。

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