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【経営学について実務での気づき23】実務と学問

こんばんは、ひよこぶちょーです!

先日INSEADプログラムが終わり、APACで働く同僚から「MBAや経営学は実務では使えないんじゃないの」という質問を受けました。質問してくれた同僚はベトナム国籍のなのですが、今大学院に進学しようか悩んでいるそうです。

本日はこのテーマについて書かせていただきます。

9つの必須科目

経営学という学問は経済学、社会学、そして心理学の集合体であると習いました。そしてその中でも重要な9つの要素が必須科目になっております。
経済学、統計学、会計学、ファイナンス、マーケティング、企業組織論、オペレーション、戦略体系、戦略マネジメント。これに加えて最近は哲学も入り10つの要素があると言われる方もいらっしゃいます。

実務で活かすも殺すも自分次第

この一言につきると思います。

そもそも学問は、事実や知識を一定の方式に基づいてまとめ、体系化したものです。よくわからない日常現象を「こう理解したらいい」と論理立てて説明したものが学問や科学ということになります。つまり、実務において日々起こる最新の出来事は学問にはなっていないのです。

しかし、学び、知っておくことで自分の判断基準や思考の軸として活用することが出来ます。

経済学なら・・・

マクロ経済学とミクロ経済学に分けられますが、とりわけ実務(現場レベル)で役立つのはミクロ経済学だと考えます。特にゲーム理論は非常に汎用性が高いと感じております。

統計学なら・・・

これは目の前にあるデータを正しく読み取るのに役立ちます。とっても苦手な統計学ですが、コツコツ学ぶことで営業データやマーケティングデータを頭の中でヒストグラムに変換し考える癖がつきました。

会計学、ファイナンスなら・・・

会社全体のP/Lでなくても事業レベルのP/Lを把握することはとても重要だと考えております。管理会計や財務会計は会社の健康状態を把握することに役立ちます。ファイナンスは事業投資や人的投資をするか否かの決定をするのに重要な考え方を与えてくれます。

マーケティングなら・・・

マーケティングに所属していなくてもSTP概念は非常に役に立ちます。実際に今営業部に所属している私ですが、ファーストラインマネージャーにはこのマーケティング思考を徹底的に学んでいただいています。

組織論、オペレーション、競争戦略や戦略マネジメントなら・・・

これは実務で即使えるものだと考えます。理由は組織における人の行動や本質は変わらないと考えているからです。数十年前に書かれた論文を読んでも、「あーこういうことあるな」とか、「あーこういう人チームにいる」と思うことがあります。先人が体系的にまとめてくれているからこそ、解決のためのオプションをいくつか実装しておくことが可能になります。

MBAや経営学の知識は無くてもハイパフォーマンスを発揮する人はたくさんいらっしゃいますし、必須知識だとは考えておりません。しかし、学ぶことは無駄なことでは無いと思います。

得た知識は活かすも殺すも自分次第であるというのが今の私の考えであり、少しでもこれから大学院進学を考える方の参考になれば幸甚です。

本日もここまで読んでいただき誠にありがとうございました!それではまた明日!

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