【こころ #34】精神疾患に馴染みのない人にこそ伝えたい
関 茂樹さん(後編)
(前編から続く)
身近な人間に自身の精神疾患の症状を理解されず苦しんだ経験を何かに生かせないか。
そんな想いを抱きながら見つけたのが、米国で1993年に始まった『シルバーリボン運動』だった。統合失調症を発症した息子さんをもつお母さん弁護士が、偏見や差別を払しょくしようと始めた活動。日本でも2002年から、かつてその弁護士宅でホームステイをした杤久保さん(現『シルバーリボンジャパン』会長)が福島県楢葉町を拠点に同じ運動を始めておられた。関さんは、