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小鳥のさえずりを聞いて

私たちはBeatsです

私たちは感情を音楽を通じて分かちあう
ソーシャルミュージックアプリBeatsというサービスを作っています。

このノートでは
僕たちのサービスのことを知ってもらう
というよりは、このサービスの根幹として提供したい
自分の体験を見つめて内省する、という活動を
僕たちがより深めていくために
自分達の恥を”書き捨て”昇華していくようなことができたらと思っています。

自分って大人になれるのかな

瞼に光が差す。
今日も朝が来たということだ。
朝日が昇ると今日も今日が始まるのかと思う。
今日も頑張るか~と目をこすりながら体を起こす。

ベットから降りて、いつも通り外の空気を感じようと窓を開けてベランダに出る。
朝日に照らされる海は何回見ても飽きないな。
そんなことを思っていたら、ちゅんちゅん、と鳥が鳴いた。

もうこんな季節なのか。
今年も春が来たのだと思う。

もう一年たったのか、、。
早いな、、、。
時間の過ぎる速さを痛感する。
去年の今頃はまだ高校を卒業したばかりだったのに。

外の空気を感じながら、去年のこの時期は何を考えていたのだろうかと思う。
「大学」という場所に期待を膨らませていたな~と思い出す。
ようやく大人への階段を踏めると待ちわびていた。

でも今思うと大人に近づけたのかなと疑問に思う。
去年の自分と何が変わったかな、、。

そんなことを考えながら窓を閉めて部屋に戻る。

一年前と何が変わったのかな、
何が成長したのかな、
大人に近づいたのかな。
春になると、毎年そんなことを考えている気がする。

テレビをつけると気象予報士が
「今週は春らしい天気になるでしょう」と言っている。
「次のコーナーです、、、、」
春についての特集ばかりだ。

大学に入っても結局あんまり変わらなかった気がする。
新しい出会いがあったとはいえ、一緒にいる人はいつも一緒で部活の友達。
授業は長すぎるし、教授が一人でずっとしゃべっているから話が入ってこない。
バイトもしているけど、社会の歯車として動くだけで同じ作業の繰り返し。
もはや大学に入った意味があるのか、、、。
親に申し訳のないくらい何もしていない。

テレビを見ていたらもうバイトに行けないといけない時間になっていた。
急いで支度をして家を出る。

イヤホンでFUNKY MONKEY BABYSの「ヒーロー」を聞きながら歩く。バイトに行く時のルーティーンである。

家から出て少し行った先の駅前を歩いていると、今日もスーツを着た人たちが駅に吸い込まれていっている。
社会を動かすために働くんだろうな。
あと3、4年経つと自分もこうなっているんだろうな、、、。

社会人になるって嫌だな、、。
大人の人ってすごいな、、、。
自分って大人になれるのかな、、、。

駅を過ぎたくらいから湘南乃風の「応援歌」が流れてきた。
なんかめっちゃ励まされた。頑張ろうってなった。

それから5分くらい歩くとバイト先であるお弁当屋さんにつく。
ドアが開き、パートのおばちゃんに挨拶をしてタイムカードを切る。
ロッカールームに入って服を着替えてレジに立つ。

まずは注文の確認をする。
お客さんが来たら「いらっしゃいませ」、帰り際には「ありがとうございました」
注文が入れば厨房に注文を通す。
渡すときは頼んだものの確認をとってからお弁当を渡す。
このような決められたことをこなしながらお弁当を渡す日々である。

本当に大人になれるのかな。
やっぱり大人になりたくないかな。
そんなことを考えながら今日も今日とてマニュアル通りに動いて社会の歯車となる。


大人ってどんな感じなんだろう。


Beats


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