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大学院生が家族アルバムを見て号泣した話

私は明日で24歳の誕生日を迎えようとしている。

24年も生きてきたのだ。すごいことだ。

誕生日前日、自宅で研究室のオンラインゼミを受ける30分前、棚にしまってある家族アルバムに手を出してしまった。

その話を文字に残そうと思った。なにかわからないが、大事な節目の日な気がするのだ。

私が小学生のころから、両親は”日本制覇の旅”と題して、様々な都道府県に連れて行ってくれた。
九州一周旅や、中国地方をめぐる旅、そんなおかげもあってか中学生のころには、北海道を除くほとんどの都道府県を訪れており、高校生のときは海外にも連れて行ってくれた。

様々な場所に連れて行ってくれたおかげで、今でも旅が好きだし、ジープ島や南インドといったディープなところにも行けるくらいにはなった。

大学生になって免許を取ってからは、GWに家族ドライブ旅行をしたり、ふとドライブに行ったりと、一歩進んだ家族旅行ができるようになった。

お酒も飲めるようになったので、旅行先の食事もまた1つグレードアップした。

さて、このコロナ禍で家族といることが増えた。

6月までは全員在宅だったので、ご飯をみんなで作ったり

昼間、研究や仕事の間にランチに行ったり

少しコロナが落ち着いてきてからは、朝に車で駅まで両親を送ったり

夜ごはんを待ち合わせて食べたり

いろんな話をする機会も増えた

趣味の話や、社会人の話、旅行の話、結婚の話

”学部生”だったころは、サークルやバイト、友人との遊びに明け暮れていたが、このコロナで、来年社会人となる大学院生の私は、改めて家族と向き合い、また一つ大人な関係を築き始めた。

8月、コロナが少し落ち着いていた頃、友人と北海道旅行に行った。
それにより、ようやく”日本制覇の旅”を完遂した。

この年で47都道府県を制覇した私は、卒業旅行で国内のどこに行こうかと、いろいろと考えだした。

はじめは、どこを調べても「前行ったしな~」という後ろ向きの気持ちが強かったが、最近「絵画鑑賞」に目覚めた私は、「美術館巡り」というテーマをもって、卒業旅行をなんとなく計画し始めた。

Casa 日本の美術館特集を手に、国内各所の美術館のうち、行きたいところを線で結んでいく

どこの都道府県も、「家族でいったな~」というぼんやりとした記憶がよみがえるのだった

昨晩、家族で近所のレストランで夕食を食べた

会話の中で、私が付き合っている人についての話になり、近いうちに自宅に呼ぶことになった

本日誕生日前日、なんとなく家族旅行のアルバムの存在を思い出し、オンラインゼミ開始の30分前に開いた

そこには、家族で昔行った”日本制覇の旅”の写真、パンフレット、航空券などが、母親が書いたポストイットとともに残っていた

一枚一枚、一冊一冊めくるたび、涙が止まらなくなってしまった

こんなにもいろんなところに連れて行ってくれたんだと改めて思いだす

自分はこんなに小さかったのか、両親の白髪も少し増えてきたかな、なんて時代の流れも感じてしまう

わざわざ写真を切り取って、コラージュしてあるページをみては、様々な思い出が溢れてきて、嗚咽するほど泣いてしまった

あんまりマメなタイプに見えない母親が、昔の家族写真を、それもここ数年で両親二人だけで行っていた旅行の写真も、わざわざスマホから現像して切り貼りしていた

相変わらず涙が止まらない

こんなにも愛情を注いでもらったのかと、認識すればするほど涙が止まらない

止まらないのだ

そういえば、三連休に両親が旅行に行くというので、ついていくことにした。

社会人になったら、あんまり旅行にもいけなくなるだろう。

とりあえず、旅行先でたくさん車を運転してあげようと思う。

でもって、たくさん話をしたいと思う。

来月には彼女を紹介する約束をしたのだ。


いや、まずは明日、自分の誕生日の日に感謝を伝えたい。

たくさん思い出を残してくれてありがとうと。

これまで育ててくれてありがとうと。

これからもいろんな話をしようと。


そんなことを思って、真っ先にこの記事を書いていたら、ゼミは全く頭に入ってこなかった。

そんな大学院生活である。





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