タイヤメーカー上位10社に8ヵ国が入り乱れる件
木曜日は、クルマ談義の日でした。
3日前に、この年内いっぱいで日替わりブログを一旦締めさせていただくことを宣言させていただきました。
今夜がクルマブログの中締めです。
前回はタイヤの空気圧を高めておくべき件をお話ししましたが、今回はタイヤメーカーのお話しを。
ブリヂストンというメーカーはご存知かと思います。
創業者が石橋さんだから、bridgeとstoneで『ブリヂストン』。『ブリジストン』ではありませんよ〜
同社が毎年発表していますタイヤメーカーの出荷数シェアが公表されています(2021年版)ので、上位10社を紹介します。
順に補足します。
元々、馬車等の車輪は木材や金属の輪っかが直接接地していましたが、乗り心地を柔らかくする為に円周上にゴムが貼られました。
そこでイギリスの獣医だったジョン・ボイド・ダンロップ氏が、牛の腸にガスが溜まってしまう状況を見てゴムタイヤを思い付き、息子の自転車に装着してみたんだとか。これがなかなか好評で、後年、空気入りタイヤの特許を取得し、1889年にダンロップを設立しました。
さらに、その自転車用のゴムタイヤを四輪車用に改良し、パンクに対する耐性を高めて商品化したのが世界首位のミシュラン社。
一説には、ミシュランが自動車のタイヤ製造に進出したのは『四輪車の方が二輪車の2倍のニーズがある!と考えた』とも言われています(笑)
上表で第5位の住友ゴムは、上記のダンロップと、日本の大津ゴムから改称したファルケンの2つのメーカーを抱えています。
私の中学高校大学を通じての親友が住友ゴム工業社に勤務していることから、私の歴代のマイカーは(現在のVolkswagenを除いて)全てダンロップのタイヤを履き続けています。
他のメーカーについても上位から見ていきましょう。
3位のグッドイヤーは、日本国内で見掛ける乗用車ではあまり馴染みがなく、アメ車のイメージが強いのですが、実はF1での368勝や、自動車最高速度記録(960km/h!)等、モータースポーツで世界記録を保持しているメーカーです。
4位のコンチネンタルは、欧州車の新車装着率に於いては3台に1台が標準装備しています。特に、メルセデス・BMW・アウディ・ポルシェ・ワーゲンといったドイツ車については圧倒的な採用率を誇ります。
日本ではドイツ車人気に反して現地法人がなかったのですが、2000年にようやくコンチネンタル・ジャパンが創設されました。
6位のハンコックは、ブリストン系列工場として創業した韓国初のタイヤメーカー・朝鮮タイヤ工業が、1953年にハンコックへと改称。1963年には横浜ゴムと技術提携結び、現在では日産・トヨタや、欧州車の純正認定を受けるグローバル企業に急成長しています。安価で高品質という評判が定着しつつあります。
カー用品店イエローハットにて『ZETRO』ブランドを展開。
7位のピレリは、バブル期のクルマ好きの憧れでした!
イタリアだけに、ランボルギーニやフェラーリなどスーパーカーの純正タイヤのイメージが強いですが、今はSUV専用とかマイルドでオールラウンドなタイヤも人気です。
現在、私の愛車・Volkswagen Toguanの新車装着タイヤは、PIRELLI SCORPION VERDE(緑のサソリ?)を履いております。
2011年以降、F1のオフィシャルサプライヤー。
2015年に中国企業に買収されましたが、本社拠点は今なおイタリアに置いています。
8位の横浜ゴム(YOKOHAMA)は、スポーツ系のブランドADVAN等が根強い愛好家層に人気。元々は横浜電線製造(現在の古河電工)と、米国BFグッドリッチとの合併企業です。
それにしても、世界の上位10社に日本企業が3社もランクインしている事実は誇らしいとして、他にも7ヵ国が登場しているのは興味深いですね。
アメリカやドイツに寡占されているわけでもない。
ランキング外ですが、11位はインドのメーカーだったような気も…
アジア勢、侮れません。
ところで、上記はあくまで世界ランキングですので、ふだん見掛ける感覚とは違います。
日本国内での順位も確認しておきます。
国内4位のトーヨータイヤは世界12位(1.8%)、惜しくもベストテン入りを逃していますね。
あ、そうそう…
世界のタイヤシェア第1位がミシュラン社でしたが、『ミシュラン』と聞いて何か思い浮かびませんか?
今日のクルマ談義、タイヤ談義はここまで。
『ミシュラン』については明日金曜日のグルメ談義でまたお話ししましょう。
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