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フェラーリまでもがSUVを出そうという空前のSUVブームの件

憧れの吉川晃司のライブに行って、心地よい高揚感に包まれています。
でも、木曜日はクルマ談義の日と決めています。
ライブのレビューは来週の音楽曜日(17(火))に!(笑)

1975年前後、私が小学校3年生から5年生の頃に日本で『スーパーカーブーム』が巻き起こりました。
男子こぞってスーパーカー消しゴムを買い集め、休み時間にはBOXYのボールペンで弾いて遊んでいましたね。
ポルシェ911ターボ、ランボルギーニカウンタックLP500、ランボルギーニミウラ、フェラーリベルリネッタボクサー512…

1970年生まれ男のロマンBlog 2021/11/8より借用

この第一次スーパーカーブームは、クルマの購買層とは異なる子供たちを中心に盛り上がり、実際にスーパーカーを購入したのは一部の芸能人やプロ野球選手に留まっていました。その理由の1つとしては、当時のスーパーカーはあくまでサーキット仕様であって、ロードカーとしての居住性や使い勝手を無視していましたので、日常の移動手段とするには不便過ぎたから(笑)

その10年後に日本経済はバブル期に突入し、あの当時の子供たちの一部がマネーゲームで成功して、スーパーカーが投機対象となります。土地も美術品もスーパーカーも転がされ、新車価格4500万円のフェラーリF40が2億超えで転売されていました。
イタリアの静かなカロッツェリアでこつこつと製造に携わってきたメカニック達はどんな気持ちで見ていただろうかと…

そして現在、世界中で貧富の二極化が進み、『勝ち組』に於いてはかつてのスーパーカーを日常の足として容易に購入できるようになりました。
供給するメーカー側も、億単位の『本物のスーパーカー』を数十台製作する一方で、企業経営の観点から1千万円~3千万円クラスの『高級スポーツカー』を数千~数万台規模で生産するようになってきました。

ところで昨今は、SUV(Sport Utility Vehicle)が世界的にブームです。
SUVを直訳すると『スポーツ用多目的車』となりますが、『オフロードも走れますよ!的な形状と外観を纏ったアーバンライナー』というのが実情です。
本格的なオフローダーないしクロスカントリー車であれば無塗装で済ませるパーツも綺麗に塗装されているし、タイヤは静音&低燃費タイヤを履いてるし、なにより車種によっては4WDよりも2WDの方が売れているという実態…

そこで、メルセデスBMWVOLVOAUDIといった高級乗用車メーカーも、こぞってSUVのラインナップを拡充してきました。
コンパクトセグメントには、GLA・X1・XC40・Q3
ミディアムクラスにはGLC・X3・XC60・Q5
そしてフルサイズではGLE・X5/X7・XC90・Q7
さらにはSUVにもクーペスタイルが流行るとなれば、GLCクーペGLEクーペX4X6等々、各社が全サイズを投入する事態となっています。

クルドラ 2021/10/9 より

さらに驚いたのが、スーパーカーを製造しているスポーツカーブランドや、一部の大富豪しか関係なかった筈のラグジュアリーリムジンまでもが、SUV市場に潜り込んできたのです。

その発端は、2002年にデビューしたポルシェ・カイエン
あの911ターボで一世を風靡したポルシェが企業としての生き残りを賭け、グループであるフォルクスワーゲンのSUV=トゥアレグのプラットフォームを借用して、高級SUV市場に参入したのです。当時の高級SUVではレンジローバーが成功していましたので、そこに商機を見出したのかと思われます。
次いで2010年にはやや小型のポルシェ・マカンをリリース。
こちらも、同じくグループ会社のアウディからQ5のプラットフォームを借用しています。
結果的にポルシェ社の2017年の販売台数で言うと、911シリーズが僅か17%に対し、カイエン+マカン計で70%を占めるという状況になっているのです。(CarMe 2021/8/25より)

その成功を見た高級車メーカー各社も、矢継ぎ早にSUVを開発、投入。
ジャガーF-paceE-paceを。アルファロメオステルヴィオマセラティギブリと続々と高級SUVが登場し、そのどれもが売れまくる時代になっています。

そしてさらなる驚きが…
ランボルギーニのSUV=ウルス発売
さらにはアストンマーチンのSUV=DBX発売
そして、ロールスロイスのSUVとしてカリナンベントレーからはベンティガが発売されるに至っています。

価格.comより

フォルクスワーゲン、アウディ、ランボルギーニ、ロールスロイスは同じグループですから、ワーゲンかアウディにSUVがあれば済むだろうにと思いきや、庶民には庶民の、アッパー層にはアッパー向けの、スポーツ派にはスポーツ派の、そして大富豪には大富豪向けのSUVを揃えることに意味があるのでしょうね…

さて、ここまで来たらあと1社、スーパーカーの雄が登場していない?
と思いきや、『フェラーリよ、おまえもか!』ということで発表されました!
フェラーリのFUV=プロサングエ
FUV=Ferrari Utility Vehicleですか、要するにアンタもSUVでしょ(笑)
今はまだカモフラージュ姿ですが、’22年内発表、’23年リリースの模様です。
予想価格4,000万円。富裕層の方々、予約はお早目に!

※トップ画像は AUTO CAR 2022/5/6 より、Ferrari 新型SUVと思われるティーザー画像を拝借しました。

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