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『散髪屋』と『床屋』は『理容室』といって『美容室』とは異なるが、最近は歩み寄りつつある件

水曜日はオヤジのファッションに関する考察を。

先々週でしたか、『女もすなる美容といふものを男もしてみむ…』と書きました。
髪型を整えるのに、私世代のオヤジでも『床屋』ではなく『美容室』に行く人が増えてきたと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?

私はと言えば、伯母(母の姉)が大阪で美容師をしておりましたもので、物心ついた頃には伯母の美容室に遊びに行って、床の髪を掃いたりパーマ用のロットを色別に分類したりといろいろお手伝いをしては、髪を整えてもらっていました。
小学校の同級生男子は『散髪屋さん』に行っているらしいが、自分は『おばちゃんの美容室』で切ってもらっている、というのがちょっと違和感ありながらも気に入っていました。

中学・高校に上がっても、やはり大阪の伯母の美容室に行って、校則がなかったのをいいことにパーマをかけてもらったりしていました。
やれ『マッチ』にして欲しいの、『フミヤ』にして欲しいのといろいろリクエストしましたが、今思えば、伯母はミナミの宗右衛門町に近いところでクラブの和服ママさんのアップ等を得意としている美容師でしたので、10代の男子の要望にはかなり手を焼いていたのだろうと思います…

マッチで〜す!

大学生になる頃には伯母も高齢になり、さすがにメンズカットも難しいと言うので自分で『美容室』を探してカットやパーマをしてもらうようになりました。
大人になった今も、転勤・転居の都度、まずは『美容室』と『歯科』探しから始めており、『床屋』には行ったことがありません。

逆に、美容室に行ったことがない、美容室がよく分からないという男性も多いと思いますので、少しだけ講釈垂れておきます。

まず、男性諸氏が『床屋』とか『散髪屋』と呼んでいるお店は『理容室』と呼ばれていて、スタッフは『理容師』さんです。
一方で一部の男性に敷居が高い『美容室』のスタッフは『美容師』さんですが、最近では業界でWライセンスが奨励され、双方の免許を持っていらっしゃる方も多いと聞きます。

『理容室』でできることは、頭髪の刈り込みや顔そりなどによって容姿を整えること。
昭和中期までは薬剤を使ったホットパーマは施術できず、アイロン(コテ)を用いたアイロンパーマ(アイパー)で技術を競った時代もあったそうです。

『美容室』のサービスは、パーマや結髪・化粧などによって美しくすること。従って、ネイルや睫毛まつげ等、見た目を美しくする技術全般を指します。『理容室』と違ってカミソリでの顔剃りはできませんが、化粧の延長上で眉の細かいところを整える程度のシェイビングは認められるようになりました。

もっと特徴的な違いとしては、シャンプー台が分かりやすいですね。
『理容室』のシャンプー台は、男性客がカットし終わったすぐに洗い流せるようにそのまま前方にうつ伏せになるスタイル。
『美容室』のシャンプー台は、元々は、化粧をしている女性の顔を濡らさないようにあお向けになるスタイルで、自ずと別の場所に設置されています。

中高年男性の中には、『1,000円カット』や『15分理容』等のファンも多いかと思います。
カットした後のシャンプーがなく、細かい毛はバキュームで吸い取る等、効率重視ではありますが、得意先訪問前等で手早く整髪したい時には重宝するでしょうし、美容室が高いからと数か月毎にしか行かない層よりもこまめに整髪されるパターンも多いので、それはそれで利用価値はありますね。

あらら、実は私が名古屋で通っている超有名な『男性刈上げ専門美容室』のお話しを書くつもりだったのですが、紙幅が尽きました。
また来週にでも…

※トップ画像は、上記の美容室で番組収録中の山口智充(ぐっさん)氏。次週ご紹介します。

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