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手づかみ食べから手掌回内握りへ!~手づかみ食べを卒業しよう~
皆さまこんばんは!
児童発達支援、放課後等デイサービス事業所で作業療法士(特別支援教育士)として勤務している作業くんです!
さて、前回の記事では発達段階に沿った握り方の違いを見ましたね!まだ、見ていない方は前回の記事を見て頂けるといいかなと思います!
↑こんな感じで手の機能に合わせて、持ち方も変わっていきます。
今日はその中でも①手づかみ食べ⇒②手掌回内握りが出来るまでを書いていこうと思います!
~導入~
上の画像は手づかみ食べをしているお子さんの様子です。見るからにお母さんの大変さが伝わりますね(笑)
手づかみ食べは正直介助する方はとっても大変、、、
発達に大切なのは分かるけれども、どうしても苦労してしまいます。特に、発達のゆっくりなお子さんでは、体は大きくなるけど手づかみ食べから進まない、、、などお悩みを抱える保護者さんも少なくありません。皆さんでこの記事を読んで手づかみ食べからの食具の扱いについて一緒に考えましょう!
この記事の目標は
”手づかみ食べの発達段階を知り、手掌回内握りに向けた遊びや食事の介助方法を知る”
ことです!何か難しそうに思われるかもですが、出来る限り分りやすくお伝えいたします。一緒に頑張りましょー!
~理論編~
ではでは、前回お見せした資料で手づかみ食べについて復習しましょう!
手づかみ食べは生後6ヶ月ごろより始まります。この生後6ヶ月というのは赤ちゃんが自分で床に座ることが出来る(座位をとれる)時期です。赤ちゃんは自分で座れるようになると色んなものに興味を持って手を伸ばしたりします。
ご飯に限らず色んな物を触ったり口に入れたりしながら、触覚(皮膚から感じる感覚)や固有感覚(筋肉から感じる感覚)など成長に大切な感覚を取り入れています。
簡単にですが感覚について説明します。
私たちには7つの感覚があり(大まかには)、その中でも自覚しにくい3覚(前庭覚、固有覚、触覚)が脳の発達にとても重要なんです!
今回は詳しい内容まではお伝え出来ませんので、「そっか、発達には自覚しにくい3覚が大事なんだ」くらいで覚えて頂ければ十分です!
自分で座ることが出来るようになって色んなものを触って手の発達を促したり、はいはいをすることで肩甲帯や体幹・股関節が安定してより細かい手の操作に繋がったりと生後6ヶ月ごろから1歳になるくらいまで(手掌回内握りはだいたい1歳くらいから始まります)にスプーン・フォークを握る準備をしているんですね!
なので、多少汚れることは覚悟で手づかみ食べをどんどんさせて下さい!とお伝えすることがあるんですね~!
食事だけでなく、生活に必要な能力も伸ばしてくれますし!!(前々回の記事より)
では、手づかみ食べが始まったらどのようにしてスプーン・フォークをへ繋げていくと良いのでしょうか??
~アセスメント・評価編~
1歳を過ぎても中々スプーン・フォークを使い始めない場合以下のような理由が考えられます。
大きくはこの4つの視点を持ちながらお子さんを見ていくことが重要です!
項目ごとにどのような点に注目すると良いかを見てみましょう
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発達障害のあるなしに関わらず、お子さんに関わる方皆さんと一緒にお子さんの成長に向け楽しくサポートが出来るように頑張りましょう!