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【ES・面接対策】 ガクチカのススメ〜選考に通過するガクチカの作り方〜

こんにちは! 

21卒のしがない元就活生 takです。


今回は、ガクチカ編です。
ガクチカは、もはや就活のマストアイテムといっても過言ではないでしょう。(就活必需品です笑)

それだけに、ガクチカの出来が選考の結果に影響することも少なくありません。

なので、選考で高評価を得られるガクチカを作ることが内定への第一歩となるわけですね。


実際、ESでも面接でもガクチカは必ず聞かれます。

ガクチカの完成度が低い人は、なかなか選考を突破できていません。(特に、1,2次面接の通過率が低い印象があります。)


逆に、ESと面接で評価の高いガクチカを作成できれば、周りの就活生より1つ上のレベルの戦い方ができますし、

何より、安心感が全然違います。

ES・面接で(ガクチカ以外の質問の)受け答えが上手くいかなくても、最低限、ガクチカでは評価してもらえる!って思えますから笑


結局まとめると、

ESと面接の両方で良い評価がつくガクチカを作るべき

ということです!


ですが、ガクチカの重要性だけを説明されても、
「良い評価を獲得できるガクチカとは何なのか、どうやったら作れるのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

そんな方々に向けて、この記事で具体的な「ガクチカの作り方」を紹介していきます。

私の経験と実績(ES通過率9割以上、国内大手企業内定6社)をもとに、

ESに書いて通過できる、面接で評価されるガクチカ作り

をしていただければ幸いです。
(一般的な「ガクチカの作り方」を紹介する場面では、ESのことしか意識されていませんが、
この記事では、ESと面接の両方をケアしていきます。
ですので、少し長くなってしまいますが、お付き合いいただければと思います。)


是非、ご参考にしてください!!


1.「ガクチカ」とは?


そもそも「ガクチカ」とは、
「学生時代に力を入れたこと」の略称です。


先述したように、ES・面接で必ず聞かれる項目であり、ガクチカを通して、

「これまでの経験や培った能力、価値観」

を示すことが求められます。


ここで注意すべきなのが、
ガクチカは、ES(書類選考)で審査された後、面接でも詳しく質問されるということ。

ESだけでなく、面接でも評価されるガクチカづくり

をする必要があるのです。
(これを何より伝えたくて先程からちらつかせていました。。。うるさくてすみません)

そのためには、ガクチカを

①分かりやすく書くこと
②深掘りに耐えられる内容にすること

が大切です。

①「分かりやすさ」とは、
論理的な構成+具体性のある内容であること
です。
これができていれば、かなり相手に伝わりやすくなります。特にES対策ですね。
シナリオを作る際に、特に意識してください(後述)。

②「深掘り耐性」をつけるには、
自分自身とエピソードへの網羅的な分析と深い洞察
が必要です。
「ガクチカの話がどんなもので、自分は何を考えどう行動したか」ということ等を整理しておくのです。面接対策ってわけです。
システム(エピソードの構造化)を考える際に、注意しましょう(後述)。

(①と②は「そーゆーものなんだなー」となんとなく知っていただければ大丈夫です。記事を最後まで見れば、①②が勝手にできています。むしろ、そうなるように文章を書いていますから笑)


この2つがあれば、相手にしっかりと自己アピール(自分の印象づけ)ができますし、広く深く自分を理解してもらえます。
(実際に色々試してみて分かった結果ですけどね。)



2.ガクチカ完成フロー

エピソード選び

話のシステム構築(構造化)

エピソードを文章化

総括&面接対策

この4段階で、ガクチカを作り込んでいきます!



3.エピソード選び

ガクチカを作るには、その元となるエピソードが必要ですよね。ですが、そのエピソードには向き不向きがあります。

ガクチカに向いているのは、次の3つがあるエピソードです。

①チームで
②何かを成し遂げた経験
③一つのエピソードから複数の能力・ポテンシャルを見出せること

企業は、ガクチカを通して
周りとの関わり方(①)行動のしかた・考え方(②)を見ることで、社会的な素養(再現性)があるかを判断したいものです。

こっちからそれらを提示できるエピソードの方が、都合が良いというわけです。


また、せっかくエピソードを披露するのに、単色な内容だともったいない。(効率も悪いし、、)
一つのエピソードから2,3個の自分の特徴を示せるようにすれば、一石何鳥にもアピールができます(③)。

もちろん、実際にES・面接で示す特徴(強みや性格など)は1つに絞りますが、それ以外の特徴もそれとなく示唆することで、多角的に自分を見せましょう。

詳しくは後で書いていますから、ここでは
色々展開が見込めるエピソードを考えるだけ
で構いません。

あと、なるべく大学生の時の出来事にしてください。
大学生になった後の話を聞かれることが大半ですから。


具体例を出すと、
「塾講師のアルバイトで、バイトリーダーとしてマニュアルを導入し合格率を改善したこと。その際、同僚と意見が対立しつつも、妥協点を見つけて協力した経験」
「野球サークルのマネージャーとして、リーグ優勝に貢献した体験。プレイヤーである部員と綿密に会話して、選手目線の練習メニューを選手毎に考案したこと。」
などですかね。



4.システムの構築


前章で選んだエピソードをシステム(構造)化します。

エピソードを特定の枠組みに当てはめて整理するってわけです。ほとんどフレームワークみたいなもんです。

これをすることで、自分は話をしやすくなりますし、相手は話の内容が掴みやすくなります。


フォーマットをイメージ図にするとこんな感じです。
この項目に当てはめていくだけでOKです!

画像2


ではまず、エピソードを大きく分けて4つの観点から整理します。

①situation(現状)
②target(目標)
③action(行動)
④result(結果)

①〜④のそれぞれに抑えるべきポイントがありますので、ここから1つずつ見ていきます。

皆さまは、ご自身のエピソードに当てはめてみてください!


①situationー状況・背景

what:どんな分野で、何を
where:どこで、
when:いつ、
who:誰と、どんな人間関係で、
(how:どれくらいの規模感で、自分の役割)


②targetー目標

goal:理想・目標→どうありたいか
issue:問題→目標達成への課題は何?その原因は?
solution:解決策→問題解決のためにどうすべきか


③actionー行動

task:タスク、自分の任務は何?
commitment:こだわり、注意した点
trouble:困ったこと、途中で起こった問題と対処法


④resultー結果

achievement:結果
lesson:教訓、学んだこと・能力


これらの項目について、エピソードに当てはめることができたら、最後にもう一手間。

⑤mindー「エピソードにおける自分の考えや価値観」

を反映させます。

具体的には、

「what」をはじめたきっかけ
「where」で取り組んだ理由(なぜそこに所属したか)
当該役割になった理由
問題を感じた理由やその経緯(考え方)
課題に取り組めたわけ、頑張れたモチベーション 「action」をする時に、自分が考えたこと

などです。まあ自由ですね笑

これを該当項目と関連づけ、エピソードに厚みを持たせます。自分の言動に根拠をつけるんです。


この章で意識して欲しいのは、
エピソード全体として、多角的に自己アピールができるように話を仕込むことです。

エピソードで一番伝えたいメインの特徴は、自分が頑張った経験の核としてシステム化する一方で、それ以外の特徴は、その経験に付随するエピソードと紐付けます。

具体例として、先述した

「塾講師のアルバイトで、バイトリーダーとしてマニュアルを導入し合格率を改善したこと。その際、同僚と意見が対立しつつも、妥協点を見つけて協力した経験」

で考えると、
メインで伝えたいのは、「合格率改善という課題解決に導いたリーダーシップ」だから、「action」の「task」として「バイトリーダーとして合格率改善」。
その時の「同僚との意見対立をおさめたこと」を「trouble」に分類して、「相手目線で考え、協力する協調性」をアピールするのに使う。
(ただ、「協調性」は1番伝えたい特徴ではないので、ESには書けないため、面接用になりますが、、)


また、自分の強みや考え、価値観を示す際に、自己独自のやり方・考え方を披露すれば、オリジナリティーのあるガクチカができます


ここまでやったことを図にすると、こうなります。
(画像は一例です。)

全体像

画像1

situation&target(左)

画像3

action&result(右)

画像4


わかりにくかったところもあると思いますが、
マインドマップ化すれば簡単に整理出来ます!

このフェーズを丁寧にすればするほど、面接がやりやすくなりますので、頑張ってくださいね。



5.エピソードの文章化


ここでは、構造化したエピソードをいわゆる「ガクチカ」のカタチにしていきます。

構築したシステムを下敷きにして文章におこしましょう。


まず、文章の構成はこうです。

結論

現状・課題感
↓          ← モチベーション
目標・課題の原因
↓           ← 思考法
行動

結果

教訓(学んだこと)・養った能力

※「モチベーション」は、頑張ろうと思った理由やきっかけです。自分の性格や過去の経験を書くのが良いと思います。
 「思考法」は、自分が考えていたことです。何を考え、どういう意図があって「行動(action)」をしたかということです。


前章で考えた項目の中から、メインの特徴を中心に必要なところを抜き出して文にします。

各パート出来るだけ短文にしてください。
1文は30〜40字がベスト。多くても50字程度です。

余裕があれば、パート間の文と文の繋がりを意識してみましょう。接続詞等などを使って、話の流れを落ち着けます。
ex.「現状→目標」の文の間に「なので」を入れて因果関係を明白にする。

ここまできたら、ガクチカはほとんど完成です。
前章のイメージ図をもとに実際に作ってみると、

塾講師のアルバイトに力を入れました。バイトリーダーとして、主体的に受験の合格率を改善しました。
私は、合格率の低さを問題に感じており、生徒への場当たり的な指導が原因と考えました。長期的な受験戦略がなく、計画的な指導もできていなかったからです。
そこで、年間のカリキュラムと学習目標を生徒毎に作成し、一貫性のある指導を心がけました。年間目標から月毎の目標を逆算し、段階的に学習内容のレベルを上げました。
特に、生徒の立場で考えることを意識しました。生徒が勉強しやすい環境を作るべく、毎日の生活スケジュールまで一緒に考えました。生徒が実行できる日程にすることで、計画の遅滞を防ぎ、生徒のモチベーション維持を図りました。
その結果、合格率が前年比約150%になり、生徒も「自分に合った効率的な勉強ができた」と言ってくれました。
この経験から、主体的に課題を明確にして解決に向かう行動力の大切さを学びました。

んなカンジです。

これでES対策としては出来上がったので、後は面接のためのフォローをしていきます。



6.総括&面接対策

システム化したエピソードと文章化したガクチカを振り返ります。

ガクチカは、

「分かりやすく論理的に書かれているか」
「1番伝えたい自分の特徴(強みや性格)を正確なエピソードで反映できているか」(内容がブレていないか)
「自分の人間性や考えていたことが読み取れるか」

を確認してください。

システム化したエピソードは、

「多角的にエピソードを分析できているか」
「複数の自分の特徴をアピールできているか」
「自分の思考が読み取れるか」

などをみてください。
(まぁ、フォーマット通りにやっていてくれれば大丈夫です!)


ここまでで問題がなければ、あとは面接対策です。

基本的には、面接でどんな質問がきても、
システムの構成要素のどれかを話すだけです。

それ以外の質問をされることは滅多にありません。


なので、各要素をそこそこ説明できるようにしておきましょう!

「situation」「result」は1〜2文で簡単に
「target」「action」は出来事の展開をしっかり
話せるようにしてください。

面接では、ESの内容をそのまま話すと長いですので、適宜省略しながら伝えるといいです。

最初に「現状(situation)目標(target)」を簡単に説明し、そのギャップを埋めるために、「行動(action)」したところ、「結果(result)」が得られたという話し方が無難ですね。

また、行動の理由やモチベーションの根拠として、自分の性格や価値観(mind)を説明しておくと相手の納得感が大きくなります。

面接で良い質問や指摘があれば、その都度ブラッシュアップを欠かさないようにもしてください。
選考を通して、ガクチカを磨いていくつもりでお願いします。


最後に、面接でガクチカ以外の質問をされたときに気をつけてほしいことを2つお伝えします。
(ガクチカとの兼ね合いの部分ですけどね。)

1つめは、
自己PR(性格)と志望動機(志向性)との連関
を意識してください。

他の記事でも、何度か書いていますが、
ガクチカ・志望動機・自己PRはセットなんです。

私のこういう性格・価値観(自己PR)がきっかけで、
学生時代にこういう取り組み(ガクチカ)をし、
このような能力・経験を得たため、
○○な御社を志望しています(志望動機)。

という論理的な流れを作っておくと、相手もスムーズに理解し納得してくれます。

2つめは、
他のエピソードとの繋がりを意識すること
です。

今回作ったガクチカ以外の質問で、エピソードのモチベーションが同じもの(性格など)であると説得性が増しやすいためです。

例えば、

ガクチカで「サークルの部員数を倍増させたこと」
幼少期のエピソードで「いつも1番を目指していて、かけっこで友達に負けると泣いていた」
就活の軸に「自己成長できる環境がある仕事」

という話をし、この全ての根拠として、
自分には「強い向上心」があることを説明するとします。

そうすれば、相手はこちらのことを「向上心が強い」人だと認識してくれますし、各エピソードと人間性に一貫性が出てきます。


こんなカンジで、ガクチカは完成です!
お疲れ様でしたー

少し大変だったと思いますが、ここまですれば本番の面接がグッとやりやすくなるので、頑張った価値はあると思います。

ガクチカは就活の基本なので、納得のいく就活をするために、皆様がより良いガクチカづくりをなさいますことを願っております。

また、ガクチカの添削等ございましたら、
ご連絡くだされば微力ながら対応いたします。



今回は、ここでお別れです。

拙筆にも関わらず、ここまでお読みいただきありがとうございました。

質問等もコメント欄よりお待ちしております。

末筆にはなりましたが、いつも記事をご覧くださる皆様、誠にありがとうございます。

それではまたの機会に!

なにとぞっ


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