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子どもが産まれるということ

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男性目線の不妊治療、妊娠、出産まで書いています。
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2021年1月の記事一覧

子どもが産まれるということ⑥ - 出産の日

子どもが産まれるということ⑥ - 出産の日

前回の記事はこちら(準備万端)

妊娠36週と5日目。
予定日より約3週間早いが、
この頃、僕は「そろそろ生まれるのだな」と覚悟をしつつあった。

妻は子宮頸管縫縮術を行い、赤ちゃんが出てこないようにしていた。
子宮頸管を縛っている糸を切るのが36週と5日目だった。
なぜこのタイミングかというと、37週に入ったら正期産といって、いつ生まれても赤ちゃんの今後の発育に問題ない時期に入るからだ。

子宮

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子どもが産まれるということ⑤ - 準備万端

子どもが産まれるということ⑤ - 準備万端

前回の記事はこちら(22の壁)

ようやく28週に入った。
妻のお腹の中の子の内臓はほぼ完成に近づいて、体重も1,000グラムを超えた。生存率95%。生まれたら、生きられる。ホッとした。

僕は仕事をしていたのでそれほど長い時間には感じなかったが、寝たきりの妻はとにかくこの日だけを待ちわびていたようで、深夜0時ピッタリに「28週に入った!」と連絡がきていた。

次の目標は1カ月後の32週。ここまで

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子どもが産まれるということ④ - 22の壁

子どもが産まれるということ④ - 22の壁

前回の記事はこちら(慣れ)

妊娠検査薬の正確性は99%なので、妊娠しているのは間違いなさそうだ。
だが子宮外妊娠でも妊娠反応はある。

ちゃんと子宮の中で育っているのか、病院で確認するまではわからない。
子宮外妊娠になる確率は1%だが、再発率は10%になるらしい。

以下は病院に行った妻とのLINEのやりとりである。
僕がお世話になっている先輩と食事をしている時に妻からラインが来た。

子宮外妊

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