見出し画像

都築響一さんから学ぶ『リアル』

クイズに、動物ものに、
録画が中心の音楽ものばかりの
無難なテレビ番組。

毎年同じ企画の繰り返しで
違うものを読んでも
大体同じに見えてしまう雑誌。

そんなメディアから影響を受けて
大体同じような格好で
同じようなメイクをする私たち。

あ〜面白くない。

そんな時に、ある意味刺激的で、
ある意味リアルな、
着飾らない本質を見せてくれる1冊。
都築響一さんの著書、『圏外編集者』。


無理矢理同じようにさせようとする
同調圧力から、
少しだけ離れられるような言葉を
たくさん得ることができました。

その一部をお裾分けします。



通る企画が、良い企画なのか?

「通る企画」というのが
どういうのかというと、
みんなにわかる企画だ。

みんなにわからせるためには、
みんなにわかるプレゼンを
しなくてはならない。

そのプレゼンとは、
こんなに雑誌でも取材されているとか、
ネットやテレビで
取り上げられていたとか、
「事例」がないと説得力がない。
「ほら、こんなに」って。

それはようするに
「もうだれかがやったネタ」
ということだから、
二番煎じ以上のものになりっこない。


都築響一『圏外編集者 』より引用

私もよく作っていました。
自分の企画を通すために、
いつの間にか
二番煎じになった企画。

社内の人たちを説得するために、
準備した証拠によって、
結果的に自分のアイデアからは
かけ離れていく企画。

果たして、
それは良い企画なんでしょうか。



経験値の積み上げ方

美術でも文学でも音楽でも、
他人の評価ではなくて、
自分でドアを開けてみないと、
経験は積み上げられない。

そうやって成功と失敗を
繰り返しているうちに、
いつのまにか、
自分が「いい」と思ったものは、
誰がなんと言おうと、
いいと言い切れる日がやってくる。

都築響一『圏外編集者 』より引用

結局、あなた自信の経験値を
積み上げてくれるのは
あなた自身の成功と失敗。

他人の目と他人の評価は
いつまで経っても
他人のもの。

あなたが本当に重ねたいものは、
他人の価値観に
がんじがらめにされた経験ですか?



石の上に3年いちゃった人の言葉

いまだに「石の上にも三年」
といか言う上司や先輩がいる。
それは「石の上に三年いちゃった」
やつが言うセリフだ。

自分が苦労したから、
後輩も同じ目に・・・・・・
なんて意地悪な発想
とまでは言わないけど、
でも転職なんてどんどんすればいい。

合わないと思ったら、
辞めちゃえばいい。

そう言う直感って、
意外と正確だから。

都築響一『圏外編集者 』より引用

ベテランのおっさんおばさんが
たくさんいる会社で
ほぼ100%言われる言葉。
『3年間は我慢が必要』。

その3年の根拠は?
3年経って成功したの?
成功ってなに???

結局それも、
その言葉を発してる人の価値観。

場所を変えたい、
働く環境を変えたい、
そう思った自分の価値観を
大切にした方が、
自分に優しい。



全体の10%を報道するメディア

どうして、ほかのひとより
秀でてなくちゃならいのだろう。

日本を見渡してみれば、
国土の90%は「地方」だ。

国民の90%は金持ちでもないし、
ずば抜けて容姿に優れてもいない。

でもメディアは、
残りの10%にしか
目を向けようとしない。

都築響一『圏外編集者 』より引用

メディアに報道されるものが、
雑誌に書かれていることが、
SNSに載せられた写真が、
『良い暮らし』だから、

全ての人が良い暮らしを
していると錯覚してしまいます。

でも、
ほとんどの人は、
と言うよりも、

SNSで良い暮らしぶってる人も
常に『良い暮らし』を
しているわけではありません。

10%の作られたリアルを
見るのではなく、
本当の『リアル』を
みましょう。



参考文献

今回ご参照した、
都築響一さんの『圏外編集者』。

編集者のノウハウ本かと思いきや、
『リアルを見ろよ!』
って背中を押してくれる本でした。

世の中の『イイところ』以外を
読める本です。


死刑囚の方が書いた現代詩や、
コミケのパワー、
東京に住む人が
実際どんな暮らしをしているか
『リアル』が知れます。



参考文献2 都築響一さんのマガジン

◆ROADSIDERS'weekly
月額1000円で購読できる、
都築響一さんのメールマガジン。

月4回の配信で、
週刊誌のような感覚ですが、
週刊誌よりも読み応えありです。


◆roadside diaries
ROADSIDERS'weeklyの前に
本人曰く『練習』として、
毎週更新されていたブログ。

情報は少し古いですが、
過去の『リアル』が満載でした。




この記事が参加している募集

サポート不要です!応援したい方がいればぜひその方を応援してください!「応援」という貢献があなたをポジティブにします