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「他所の子供と比べる」のではなく、「親の予習」が何より大切

人間の子どもが成長するということは、
数百年前から変わっていません。

「子どもはどのように成長していくのか?」、
これを知っているかどうかで、
子育ては大きく変わります。

子どもが必死にやっていることが、
単なるイタズラではないということが
事前にわかっている、
そうです、
あらかじめ知っていること、
つまり「親の予習」が大切なのです。


藤崎 達宏 『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』より引用


子供の成長に関しては、
他の人と比べることや、
教科書通りに進めようとすることは
意味がないと思っているので、
あまり読まないようにしていたのですが、

子供と毎日過ごしている中で、
遊び方がマンネリ化していたので、
藤崎達宏さん
の書籍を読んでみました。


私の考えていた通り、
こちらの書籍には、
他の人と比べること
は意味がないと書いてありました。

しかし、
「比べて焦ること」は必要ないが、
成長過程を事前に知り、
親が予習することが大切
ということは、
大切にすべき価値観だと感じました。



次のステップにいかないのは、「今はそうすべき」だから

つかまり立ちをなかなかしない、
一人歩きを始めない、
ハイハイもしない・・・・

他所の子供は、
どれも卒なくこなしているのに、

「どうしてうちの子は・・・・」

そう思って、
悩んでいませんか?


時が来れば、
子どもは自分の判断で、
次のステップへと進みます。

それは
大人が強制できるものではありません。

大人にできるのは、
「子どもが一人でできるようにお手伝いすること」
だけなのです。


藤崎 達宏 『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』より引用


イタリアの有名な教育者である、
マリア・モンテッソーリは、
子供の成長段階において、
スモール・ステップス
という考えを主張しています。


スモール・ステップス」とは、

次の段階へのステップは、
その前の段階を
いかに充実して経験したか

にかかっている。

という考え方です。


つまり、
ハイハイをする期間が
他の子供と比べて長いとしても、

それは、
両手を使って床を押し、
お尻を上げ、
ハイハイの経験を
充実させている
ということなのです。

これを、
同じ月齢の他の子供はやっている
ということに影響され、
無理に歩行器に乗せれば、

「つかまり立ち」

「伝い歩き」

「一人立ち」

という発達のステップを
飛ばしてしまい、
その先のステップで
弊害が出てしまいます。


ですので、
もし、他の子供と比べて
成長が遅いとしても、
じっくりと見守り、

ハイハイが長いのであれば、
低い棚を置き、
つかまり立ちしやすいようにと、
環境を整えてあげることが
大切なのです。



【予習してみよう】0〜1歳における、成長のチェックリスト


1ヶ月 
     モビールなどを見る
2ヶ月 
     腹ばいができる
3ヶ月 
     首が座る
4ヶ月

5ヶ月  寝返りをうつ

6ヶ月  両手をついて胸を上げる

7ヶ月  ズリバイ

8ヶ月  ハイハイをする

9ヶ月  お座りをする

10ヶ月  つかまり立ちをする

11ヶ月  伝い歩きをする

12ヶ月  一人で立つ

13ヶ月
14ヶ月  2、3歩歩く
15ヶ月


藤崎 達宏 『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』より引用


体の大きな動きの、
成長の目安は上記の通りです。

これは、あくまで目安ですので
1ヶ月や2ヶ月の前後は
もちろんあります。

このほかにも、
藤崎達宏さんの書籍では、
手の動きや、言葉の発達、
生活習慣など4つのジャンルを、
3歳までのステップに分け、
紹介されています。


必ずこの通りに行くとは
限りませんが、
100年以上も前から
赤ちゃんは同じように成長しています。

そのため、
親の予習としては、
かなり心強い資料です。

次のステップを
親がわかっていれば、
環境をこちらで準備できるのですから。


そして、
親の予習ができれば、
あとは、お子さんを
見守り、そっとサポートするだけ。



見守るのと放置は違う

見守ることが大切だと
述べてきましたが、

見守ることと、
放置することは異なります。

例えば、
新しい遊びやおもちゃを
与える時に、

使ってみせることもなく、
ただ渡すだけでは、
子供は何をすれば良いのか
全くわかりません

興味を持つどころか、
よくわからないから
おもちゃを使わないなんてことも。


やり方を教え、
そっとサポートをしながら、
あとは、見守る。

横槍を入れたい気持ちを
ぐっと我慢して。

(せっかちな私は、
横槍入れたくてしかたなかったのですが、
この本を読んでから、
我慢するようになりました。苦笑)

環境と子供を結びつけるのが、
親の役割ということですね。



【終わりに】0−3歳が、20年後も自力で生きるための力をつけるチャンス

今、大人である私たちが、
子供の頃から評価されていたのは、
IQや記憶力
もっと砕けていえば、
言われたことをその通りにすることでした。

しかし、
言われたことをその通りにするのは、
AIがもっとも得意なことで、
今後とって変わられます。

そんな中で、
人間が強みを見出せるものは、

決断力、根気強さ、自制心、
自尊心、注意深さ、段取り、
コミュニケーション能力、
協働力、共感力など・・・

数値で測ることのできない、
「非認知スキル」です。

そして、「非認知スキル」は、
0−3歳の間に土台が
出来上がっていくのです。


●興味を持った活動を
自分で選択することによって
「決断力」がつきます。

● 集中して最後までやり切ることで
「根気強さ」が育ちます。

● こだわり・秩序を大切にすることで
「段取りや、先を見通す力」がつきます。  

 ● 最後までやり切ることで
「自尊心」が高まり
「チャレンジ精神」が育ちます。  

 ● 豊かな言葉がけを通して
「コミュニケーション能力」が身につきます。

●自分の行動を尊重されることによって、
自分以外の人に対する
「思いやり」「協力する力」が生まれます。

藤崎 達宏『 0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす! 』より引用


子供たちは、
自分でこれらの能力を
獲得できる力
を持っています。

そして、その力を、
伸ばしてあげられるのも、
踏み躙ることができるのも、
親であるあなたです。


また、
0−3歳の過ごし方が、
人生の土台を作ることは、

脳科学者の間でも、
助産師さんの間でも、
産婦人科医の間でも、
主張されています。


せっかくこの記事を
読んでくださったので、

子供さんの一生を決める
大切な期間を、
より素敵な時間にしてくださいね。




せっかくなので、
脳科学者、助産師、産婦人科医、
それぞれの意見として
参考にした文献を載せておきます。

もし気になる場合は、
検索してみてくださいね^^



𓏸𓈒𓂃𓂃𓂃𓂃𓈒𓏸



↓脳科学者さん

子供の脳がどのように成長するか
ということが、わかる本です。

赤ちゃんの頃だけでなく、
思春期の脳の仕組みなども
書かれてあり、
読み応えのある1冊でした。


↓助産師さん

タイトルの通り、
「こころ」の持ち方の指南書です。

あなたのこころの持ち方が変われば、
子育ても変わります。


↓産婦人科医産

私はこの本を読んで、
イメトレをしたことで、
お産という未知の恐怖に備えました(笑)




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