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科学とブッダの相性が良いのはなぜですか?

今回は、科学とブッダについてのお話です。私もそうですが、ブッダの教えというのは理系の人には受け入れやすいものです。
ブッダが創成した本来の仏教は大変合理的なもので、神秘性というものはほとんどありません。合理性という面で科学と仏教は同じ世界観に立っているといえそうです。

科学の物質的世界観は神の視点という物から遠ざかってしまいました。そして現在では人間という存在だけをよりどころにしています。
一方、仏教というのは神なき世界で、人間という存在だけをよりどころとして精神的な世界観を作っています。これら二つの活動の場はともに人間であり、人間が主体という点で共通しています。

仏教書のうち最も古いものにスッタニパータという聖典があります。その慈しみの項には
「一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ。」
ということばがあります。地球上の生き物は人間だけが特別ではありません。みんな同じ生きものです。これも科学的には生物はみな遺伝子という共通したものを持っていることを考えると納得できます。

ブッダは神様ではありません。一人の人間です。ブッダの教えは宗教でありまた人生哲学です。この辺も科学と相性がいい要因となっています。科学と相性がいいということは、理系の人間からするとたいへん理解しやすいということです。



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