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【創作】猫又の薬師

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バーチャル配信サイト:REALITYでのアバターの姿からヒントを得て創作した小説です。弐の執筆・脱稿を経て連載を決めた作品です。創作フォルダとは別個でまとめます。
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猫又の薬師 弐

猫又の薬師 弐

時は江戸中期。朴桜が生まれた頃から時は経ち、時代は享保へと移り変わる頃。
まことしやかに囁かれる、廃村となった一角の東屋にあるという、猫又が切り盛りする薬屋。
万病、難病を立ちどころに治すという薬屋。
今日もどこかで、暖簾を掲げてお目にかかることでしょう。

「ようこそおいで下さいました。……猫又の薬屋へ」

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猫又である朴桜は、柔らかな銀灰色の尾を揺らしながら店の中の薬棚の整理

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猫又の薬師 壱

猫又の薬師 壱

古びた薬箱が並び、薬草独特の匂いが漂う東屋。今は朽ちたかけた家ばかりが並ぶ廃村。
そこに妖怪猫又が営む薬屋があると言う。

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嘗て薬師であった心優しい人。風土病、流行り病、子供の病。声がかかる度毎日奔走し、薬を煎じていた。

ーーさんの薬はよく効くよ、そうして元気に、笑顔になる姿を見るのがたまらなく好きな瞬間だと、飼い主は笑っていた。

猫はその姿をじっと見ていた。
忙しい毎日だ

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