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【京大MBA】特別短縮制度(+MBA)の選考を突破する!

はじめに

 京都大学経営管理大学院特別短縮制度(通称、+MBA)では書類及び口頭試問の2パターンの試験で選考が行われます。口頭試問は書類として提出した「学修計画書」をもとに質問されるので、この選考で鍵となるのは学修計画書作成です。

 このnoteでは、「学修計画書」の記載方法について私が注意した点をご紹介します。当該制度の選考のみならず、そのほかの選考やESにも使えるかもしれません。私は就活時にもこの方法で記述することで、選考に参加した全社から内定をいただきましたし、選考辞退した(勤務地の関係でESしか出さずに終わった)企業からもESで落とされたことがないので、おそらく大きく間違ってはいません。

設問分析

 2020年度選考では以下の論述が求められました。

この経営管理大学院で学ぶにあたって、次の4点について下記に論述してください。
1) あなたが特にこの経営管理大学院で学ぼうとする理由は何ですか。
2) あなたはこの経営管理大学院において具体的にどのような内容を学習
   しようと考えていますか。 
3) 現在の大学院(入学予定含む)を修了したうえで、経営管理大学院に
   入学・修了し、社会に出た際に、経営管理大学院で学んだ内容をどの
   ように活用していこうと考えていますか。
4) あなたはこの経営管理大学院において学ぶだけではなく、逆にこの大
   学院のプログラムにどのような積極的な貢献ができると考えますか。
(2020年度 学修計画書 (特別短縮制度用))

 かみ砕いてまとめると、以下の3つのポイントについて問われていると考えることができます。
① 志望理由 「〇〇したい」
② プログラムへの貢献 「〇〇をすることで貢献できる」
③ 学習内容と実務応用 「〇〇を学んで、△△する」

回答方針

 私がこういったESや志望理由書を書く際に意識している点は、ストーリーを語っている最中に設問にも自然に答えるようにすること並列するセクションはそれらの重みを均等にすることです。

■ ストーリーを語っている最中に設問に回答

 私の作成した学修計画書を例に挙げて解説します。私の学修計画書は「何を学びたいのか?逆に、何で貢献できるのか?」と「学習内容と実務応用」の大きく2つのセクションに分かれます(設問分析の項目でお示ししたものを組み替えています)。また、「学習内容と実務応用」は具体例を引き合いに出した2つの項目に分かれています。このような構成にすることで、自分の経験や志望理由を説明しながらすべての設問に回答することができます。

 +MBA制度では他研究科に在学していることが前提となっていますので、できればその他研究科での専門分野とMBAをリンクさせる形でストーリー展開を立てるのが良いと思います。

 私の学修計画書をまとめますと、以下の図のような構成になります。

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1. 何を学びたいのか?逆に、何で貢献できるのか?

 志望理由を記述する前に、まずは自分のバックグラウンドについて説明する必要があるでしょう。私の場合、その経験の中で「学習内容と実務応用」につながるように「何ができて、何ができないか」を、特に「自分に足りていない能力」に重点を置いて記述しました。

 「② プログラムへの貢献」に対する回答は授業内容がわからないと回答のしようがないので、公開されているシラバスを参考にしました。すると成績評価を以下のように行う旨が書かれていました。シラバスの成績評価の項目は、先生方がその生徒に何を求めているかを端的に表す場所です。参考にならないわけがないです。他にももっと参考になる記載があるかもしれませんので、ご自身で参照されることをお勧めします。

講義でのディスカション等への貢献度、プレゼンテーション等の内容、講義終了後に提出されるレポートにより総合的に判断する。

2. 学習内容と実務応用

 自身のバックグラウンドで書いた内容と絡めながら、どのように学習内容を実務で活かすのかについて記述しました。この際、具体例を交えて説明するほうが良いと思います。

■ 並列するセクションの重みを均等にする

 MBA課程で学べることは幅広いと思いますが、「2. 学習内容と実務応用」で具体例を出すときには、各項目が同じような重さであることに留意しましょう。例えば、「経営学の基礎」と「人材活用」について並列で書くと、内容の幅広さが 経営学の基礎 >>> 人材活用 となりバランスが悪くなります。

まとめ

 設問で4項目に分かれているからといって、各項目それぞれについて順を追って回答していく必要はありません。これは私見ですが、ストーリーを語っている最中に設問にも自然に答えるようにすることは非常に役に立ちます。

 このnoteが、+MBA制度を志望される皆様のご参考になればと思います。

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