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ユーザー系SIerエンジニアが内製開発者として参画しています

みなさまはじめまして!
東京ガス内製開発チームに参画している高尾と申します。
私は昨年4月よりmyTOKYOGAS内製化チームに所属していますが、実は所属会社は東京ガスではありません。東京ガスのシステム系グループ会社のSIerである「東京ガスiネット」に新社会人として入社し、今も本所属はそちらになります。

このエントリでは、東京ガスという歴史ある日本企業のグループSIerに入社した一社員である私が、内製化体制に入って得た気づきや感想を赤裸々に綴ります。是非最後までお付き合いください。

経歴と感じていた不安


経歴

東京ガスiネットにシステムエンジニアとして入社し7年、東京ガスが持つ100を超えるシステムのいくつかに携わらせてもらいましたが、基本的な業務はそれらシステムの日々の運用と、東京ガス側の要望を受けてシステムを改修する際のプロジェクトマネジメントでした。東京ガスでは原則ウォーターフォール型の開発を採用しており、我々東京ガスiネットは基本設計や要件定義に大きく力をいれています。そして開発フェーズになると、実際のシステム構築は外部のベンダーの方々に行っていただき、我々は日々の進捗や要件の実装状態の管理を行います。システムエンジニアの方は同じような業務を経験している、したことがある方が多いのではないでしょうか。

漠然と感じていた不安、危機感

日本を飛び出し世界ではとてつもない速度でサービスや技術が日進月歩で増えています。しかしながら、弊社のシステム開発では冒険はしません。安定・安心感のある従来までの技術や、全社で検証を行って利用の許可が下りた技術しか使えないのです。そのため、現場に来る頃には既に2,3年古い技術になっていたり、競合技術に負かされていたりしました。このサービス良さそう試してみようなんてこともできず、研修や自学でしか学べません。スピード感が足りない実感がありました。
開発者としての経験も不足していて、モダンな技術も全く知らない、そのような状況のままで自分のキャリアは良いのだろうか。世の中から遅れに遅れ、いつか自分たちの仕事はなくなっていくのではないか、漠然とした不安がありました。

内製化体制での業務と感じたこと


myTOKYOGAS内製化体制では、管理業務を行うだけでなく自らも手を動かすエンジニアとして参画しています。これまでの東京ガス業務知識の有識者として主にビジネスロジックが関わる部分の設計+コーディングを自ら行っています。お恥ずかしい限りですが業務でコードを書くのは入社1年目以来です(Javaを用いたシンプルなWebアプリケーション開発でした)。日々勉強をさせてもらいながら業務に励んでおり、その中で以下のような感想を抱いています。

モダンな技術に触れられる幸せ

今の内製化体制では、こちらのエントリで紹介しているような技術スタックで開発をしています。

これまで自分が担当したプロジェクトではいずれの技術も使う機会はありませんでした。渇望していた比較的モダンな技術を利用した開発ができており、毎日楽しく開発ができています。

多種多様なメンバー

この体制には転職で弊社に入社した優秀なエンジニアや、フリーランス数名に参画いただいており、とても刺激になっています。これまでの業務では私と似た経験を持つ方々とお仕事をさせていただくことが多かったため、どうしても意見や発言が似たりよったりでした。この体制では、経歴・出自もバラバラなメンバーが揃っており、ズバズバと従来の負の部分に切り込んで改善していきます。目から鱗の毎日です。
自慢の優秀なエンジニアについては、こちらのエントリも是非ご一読ください!

これまでの業務知識 +「自分で作る」 ができる喜び

この体制では自分が過去培った東京ガスの業務や基幹システムのノウハウも大いに発揮できています。東京ガスは巨大な企業であり、屋台骨を支える基幹システムも巨大かつ複雑なものです。このバックエンドのノウハウがなければ、いくらモダンな技術を持ち込もうと遅々として開発は進まないでしょう。自分の経験を活かしつつも、自らの手でシステムに息を吹き込むことができる、とてもやりがいのある業務だと考えています。

焦りと不安が明確に

このように日々貴重な体験をしている一方で、前項で述べたこれまで「漠然と感じていた不安」が、「明確な不安」になって押し寄せてきています。顧客(エンドユーザー)に提供するサービスにおいて、システムの役割が比重を増す一方の昨今、エンジニアには、フロントエンド、バックエンド、インフラ、データ分析、プロジェクト管理など様々な専門性と多種多様な業務が求められていると感じています。自分はどの領域でも胸を張って有識者です、と言える自信がないのが現状です。そしてそれをこれまでは「周りもそうだし大丈夫か」と見て見ぬ振りをしていました。開発者としても、そして経験してきたと自負していたプロジェクトマネージャーとしても、スキルや経験が圧倒的に不足していることにこの内製化体制で気付かされました。そしてこの段階で知ることができて良かったと思います。現状の自分を改めて理解し、どうなりたいかを考える良い機会となっています。

おわりに


いかがでしたでしょうか。具体的な話ができておらず恐縮ですが、私と同じようなSIerに所属されている方々に、「内製化」体制に入ることで自分が感じた正直な思いを少しでもお伝えできていたら嬉しいです。
まだまだ東京ガス内製化体制も駆け出しです。このエントリーの大筋は自分の未熟さを痛感したという話でしたが、自分も開発者として改めてスタートラインに立とうとしています。この内製化体制と共に成長をしていきたいと思いますので、また成長の過程を投稿していきたいと思います。引き続きよろしくお願いします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。