古川桃流(ふるかわとうる)

家族(広義) 🐈🐈‍⬛🐢 / クラフトビール 🍺 / ランニング 🏃 / アクアスロン …

古川桃流(ふるかわとうる)

家族(広義) 🐈🐈‍⬛🐢 / クラフトビール 🍺 / ランニング 🏃 / アクアスロン 🏊🏃

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  • 星々マガジン

    • 305本

    hoshiboshiメンバーの記事をまとめています。星々に住む人々のあれこれ。 https://hoshi-boshi.jimdofree.com

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    駅を舞台にした、幻想、SF、奇譚の短編シリーズです。

最近の記事

旅行に連れていってあげる

以前から、両親と旅行しようと考えていた。正確には、親孝行として旅行に連れていってあげよう、と思っていた。 子どものころは、家族旅行なんてほとんどしたことがなかった。けれど最近になって両親はたまに小旅行をしている。それではということで二年前、私は両親と旅行をした。楽しいと言っていたし、もう一度いけるといいなとも言っていた。けれど、歳をとってきて体調を崩すことも増えてきた。旅行できなくなる日も近いと自覚している。 仕事の関係で、私は来月なら長めの旅行に行けそうだ。代わりに、そ

    • 豊洲アクアスロンフェスティバル 2024

      豊洲アクアスロンフェスティバル 2024 の会場や運営のようすの書き残し。来年以降の、参加検討の参考になるように。でも2025年以降は運営が変わるかも。 概要https://athlonia-2.jimdosite.com 開催日 : 2024年8月31日(土) 場所 : 東京都江東区「豊洲ぐるり公園」 競技 カテゴリー1 : スイム500m、ラン4km カテゴリー2 : スイム1000m、ラン8km 申込ウェブで申込書を入力し、誓約書に同意し、決済をしたら、

      • 取り返しがつくなら、堕ちてみては

        嫌いなタイプの文章が目に入った。「〇〇すれば〇〇できる」という断言。「私は知っている、私はできた」だけが論拠。有料記事で、しかも売れてるみたいでイライラした。 何に? 世の中には私が好きではない儲け方をしている人がたくさんいる。でも、普段は目に入らない。私だってサプライチェーンのどこかでカモにされ、どこかで加担しているはずだけれど、気にしていない。 なのに目の前に現れるとすごく嫌なのは何なのか。こいつ何者なんだよって検索して、さらに嫌悪感を持つのは何なんだろう。 自分

        • OM11 : 鷺の恩返しと霧の秘密

           あたしは、水車小屋の奥にある大きな機械の前にしゃがんだ。作務衣は空手や柔道の道着みたいで、初めてだから少し落ち着かない。でも、動きやすさは抜群だ。ピストンやシャフトや歯車が組み合わさった、この大きな機械には埃が積もっていて、どこから手をつけたらいいのか迷った。あのころのことを思い出す。  新卒で入った会社で、いつも掃除ばかりさせられていた。女性の、といちいち形容されるのが鬱陶しかったけど、それでも自分はエンジニアとして活躍できると思ってた。でも実際には止まった機械の中に手を

        旅行に連れていってあげる

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        記事

          OM06 : 白いうさぎの穴

           電車が到着する音が聞こえる。続いてドアが開く音、到着アナウンスが響く。降りてきた人がホームを歩く足音が、だんだん遠くなっていく。  目を開けると、改札口を出て行く人影が見えた。  始発が動き始めたようだ。  体を起こす。駅構内のベンチで寝ていたので、首や肩や腰が痛む。立ち上がって改札口まで歩く。脚がだるい。  白い改札機はなかった。  改札機の手前に置かれたチラシ棚には、沿線情報、ポイントカード、系列スーパーの案内が並んでいるが、一枠だけ空っぽだ。一昨日、その枠にあった最後

          OM03 : あたしにはよく分かんないにゃ

           小さな立ち飲み屋を見つけて一杯注文すると、右隣の男が、話しかけてきた。 「ここは、はじめて?」 「ええ。乗り過ごしたことに気づいて、慌てて降りたらそこの駅でした」 「それは運が悪い。この店、どきどきそういう人が来るんだよ」 「駅を出たときには、この店に気づきませんでした。タワーマンションがあったと思うんですが」 「終電すぎると、この辺は暗くなるからな」  帰宅途中の電車でうたた寝をするのは、いつものことだけれど、今日は乗り過ごしてしまった。慌てて電車を降りたら、ホームが屋根

          OM03 : あたしにはよく分かんないにゃ

          大森望モデル : 2022-09-19..25 のふりかえり

          Photo by Alexander Sinn on Unsplash ゲンロンSF創作講座 2022 第6回ゲンロンSF創作講座の講義に出席した。私が提出した梗概は、特に高い評価を得られなかった。前回の梗概を、今回実作として提出した作品に関しては、指摘された問題を解決できていて、よくなっている、とは言われた。 講座の最終課題でトップをとるには、大森望に最終候補に選ばれる必要がある。だから、大森望の評価を予測できると、自分の作品を提出すべきか、推敲を続けるべきかを判定でき

          大森望モデル : 2022-09-19..25 のふりかえり

          のっぺり : 2022-09-12..18 のふりかえり

          SF創作講座の提出物が2つあったり、星々ワークショップの最後の会合があったりで、創作でばたばたした1週間だった。 星々ワークショップでは、ほしおさなえ先生にうまくなったと評価されたことを、ほんとうにほうとうに嬉しく思う。 それでうまくなると、次の段階で頭打ちになる。(1) インパクトが弱いのと、(2) 起伏がなさすぎる、ことが課題だと思う。とくに登場人物がのっぺりしていると思う。 「だれがなにする」に意外性を持たせる 主人公に致命的な欠落を持たせる あたりが当面の課

          のっぺり : 2022-09-12..18 のふりかえり

          プログラマーと作家 : 2022-09-05..11 のふりかえり

          プログラマーと作家プログラミングと小説執筆を比較していこうと思う。小説創作のトレーニングについて考えたのがきっかけ。プログラミングやソフトウェア開発との対比で考えてみることにした。私にとっては、それがいちばん分かりやすいし、比較しやすいし、類似性を見つけやすいと思ったから。 素振り プログラマーが「素振りをする」という言い方をする。目の前の仕事には不要だけれど、将来のために知らない技術や方法論を学び、使ってみるような行為を指す。ただ、ただ野球の素振りとはちょっと違うと思う

          プログラマーと作家 : 2022-09-05..11 のふりかえり

          アピり1on1 : 2022-08-29..09-04 のふりかえり

          Photo by Kelly Sikkema on Unsplash SF創作講座 #5 実作講義でのフィードバックを設計に反映した。キャラと行動原理、霊のありかたを整理。シーンとシーケンスを書き出した。 SF創作講座 #6 梗概アイデアや思いついたことを、だらだら書いていくと、発散したり、まとまりそうになったりを何度も繰り返す。できたと思っても、ちょっと時間を置くと、たとえばビールを一杯飲むと、やっぱり散らかっていることに気づく。 労働上司との1on1を準備し、1on

          アピり1on1 : 2022-08-29..09-04 のふりかえり

          木を描いて森を描かず : 2022-08-22..28 のふりかえり

          星々ワークショップ加筆修正をした。フィードバックをもらった箇所の問題の特定し、解決策をシーン、シーケンス、できごと徐々に詳細化していく。風景・情景を定義するのをおろそかにしていて、文章を書き始めるときにつまる。 金曜日の朝に、最後の校正をして、提出した。よくなったと思う。 仕事月曜日には、プログラミングの肩慣らし的にちょっとしたプログラムを書いたり、調べ物をした。つもりだったのに、頑張りすぎて疲れた。 そのあと、プログラミングの仕事を始めた。とはいえ、自動的にプログラ

          木を描いて森を描かず : 2022-08-22..28 のふりかえり

          静かな会合 : 2022-08-15..21 のふりかえり

          Photo by engin akyurt on Unsplash 2022-08-15 Mon .. 19 FriゲンロンSF創作講座の梗概課題に取り組んだ。既存作品や思いつきを書き出したけれど、アイデアが思いつかなかった。こういうときは、既存作品の舞台設定上に、既存作品の物語をあてはめる。今回は「科学的に説明できる幽霊」という舞台で、自分と友人の命を選ぶトロッコ問題をのせた。 2022-08-19 Fri .. 20 Sat星々ワークショップの最終ワーク。グループリー

          静かな会合 : 2022-08-15..21 のふりかえり

          一寸のモブキャラにも五分の行動原理 : 2022-08-08..14 のふりかえり

          2022-08-08 Mon : SF創作講座、実作課題の文章を書き出していく。 2022-08-09 Tue : SF創作講座、文章の書き出し終わった。 2022-08-10 Wed : SF創作講座、文章を分かりやすくする作業。転結が終わり。起承は残っている。 2022-08-11 Thu : SF創作講座、実作課題を提出。 2022-08-12 Fri : 星々ワークショップ、前半原稿へのフィードバックに関連する修正箇所が、想像より多いことに気づく。 2022

          一寸のモブキャラにも五分の行動原理 : 2022-08-08..14 のふりかえり

          それでも話し始める : 2022-08-01..07 のふりかえり

          2022-08-01 Mon : 星々ワークショップの合作チェック。私の作品の登場人物が、他の人の作品で描かれる箇所のレビューとコメントをした。 2022-08-02 Tue : SF創作講座 #6 の課題「自分の作品の紹介文」を書いた。登場人物にとってのチャレンジがないと、紹介や扉絵をかくのは難しいのだと気づく。強引に、登場人物の葛藤っぽい紹介文を書いて、提出した。 2022-08-03 Wed : 星々ワークショップ、1ヶ月前にもらったフィードバックを、作品の構造に反

          それでも話し始める : 2022-08-01..07 のふりかえり

          坊主以上、ベリーショート未満 - 2022-07-25..31 のふりかえり

          計画を立てて、そのとおりに実行することが、苦手だ。私はこの行動を正当化するロジックを持っている。 見積もりが間違っていたら、実行を変更するしかない。 たとえば「20000字の小説の下書きを、2週間で仕上げる」と見積もりを立てたとする。ところがやってみたら、そうはいかない。進みが遅い。であるならば、見積もりが間違っていたのだ。では、3週間かけよう。 これが私のロジックである。完璧だと思う。思ってたんだけど、これには改善の余地がある、といまさら気づいた。 三日くらいやった

          坊主以上、ベリーショート未満 - 2022-07-25..31 のふりかえり

          ゴールキーパー・グローブ専用の滑り止めスプレー - 2022-07-18..24 のふりかえり

          2022-07-18 Mon ..21 Thu : SF創作講座 #3 実作の、ビートを書いていく。まだ終わらない。 2022-07-22 Fri : すべての提出作品を読んでから、講座にオンライン出席した。どの講師からも点数が入らず。 2022-07-23 Sat .. 24 Sun : やっとビートを書き終わる。1週間くらい遅れている。来週は本文をとにかく書き出そう。 文章を書くのが億劫だった。好きでやっているはずなのに。疲れているのか、なにか恐れがあって躊躇してい

          ゴールキーパー・グローブ専用の滑り止めスプレー - 2022-07-18..24 のふりかえり