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自然農 稲育苗で毎年色々起きてます

苗を自分で育てるようになって4年目。
今年は自信があったんです・・・。
育苗箱用に木村秋則氏が教えておられた土づくりを真似て、土づくりもしました。
近所の経験者の方に、芽の出た苗箱をビニールの上に置くか土の上に置くかを聞いたところ、「肥料をやらないから土の上の方がいいと思いますよ」と言われ、そのようにした昨年は、まあまあの苗ができたので、今年はもっと成長を良くして、もっと立派な苗にしようと、昨年秋に、ハウスの中の土を広く掘って、落ち葉を入れ、燻炭等も入れ、上部は熟成した土を混ぜながら畝を上げて、「苗を置く場所はこれで暖かさを保てるだろう」と、思っていたのです。

なのに・・・、なのに・・・、(多分)ネズミが・・・。芽の出た苗の箱いくつかをボコボコにして、その後、隙間のないように箱をくっつけて不織布で覆って、入れなくしても、少しの隙間からこじ開けて入ってきたり、箱の下を通って、根を痛めたせいでしょう一部だけ長めに成長しても、短い苗が不規則に並んで、成長していかない状態になりました。その上、下から引っ張り出していくのか、少しずつ苗が減っていったのです。

「もう駄目だ」と、ある程度になった時に、水を張った田んぼに育苗箱を浸けました。それでも全く成長してこないのです。葉が黄色くなってくるし、
「もう早く植えた方がいい」と、上記のように短い苗を植えることになったのでした。

それだけではありません。
浸水させた籾が余ったので、それは畑の一部に撒いて、不織布をかけて周りをしっかり留めて、毎日水をやっておりました。ちゃんと芽は出てきたのです。でも、なぜか「不織布の外側が毎日めくれてるなぁ」と思っているうちに、徐々にそちらもどんどん数が減っていったのです。よく見ると、不織布全体に穴が開いています。多分カラスやキジが突いていたのです。カラスが突いているのを子どもが見ていました。キジもよくその近くにいたのです。結局、諦めると同時に、殆ど残さず食べられてしまいました。そちらの苗だけでも育ってくれればよかったのですが・・・。

泣く思いです。でも、苗たちは必死で生きてくれているのです。イギリスで自然農をやっておられる方が、信じて待つことを教えてくれています。私も苗を信じて、できるだけ邪魔をしないように、待とうと思います。

短い苗は、深水にできないので、上記の田は、松のような葉の草がびっしり生えてしまいました。その上に藻がくっつくのです。昨年も最初そうなったと思います。昨年は一生懸命色々な草を必死に取り除きました。でも、取り除くとすぐに、余計に勢いを増してびっしり草が覆ってくる、という壮絶な体験をしました。それでも何度も取り除こうとしたのです。結局無駄だったのですが、田に何度も入ったせいで、稲の根をすごく痛めた気がしました。ということで、今年は、草を恐れるのをやめました。生えたい草は生えるべくして生えるてくれているのだろうと。だから、できるだけ稲の根を痛めるようなことだけはしないようにと考えています。

でも、あの藻・・・どうなっていくのでしょう・・・。「また、一面を覆うのだろうけれど、そのなったら今度はそれを見届けてやろう」と思っています。

深水がいいとネットで言われていたのでそうしたら、コナギがびっしり増えてしまって、さほど大きくもない苗の成長も良くなかったし・・・、逆に苗が短ければ浅水になって、違う草がびっしりになるし・・・、冬季湛水はできない田だし、管理機で全てをやっているので、田をまっ平にするのも難しい。
木村さんが冬は何もしない、次の年になってから耕すと言っていたのでやってみたら固すぎて管理機が深く入っていかないし、だから代かきもところどころ凄く浅いしろかきになっちゃって・・・。

毎年色々試すことによって新たな事が起きているのです。でも、小さな苗でも育つのは知っています。近所の田の方も「小さくても稲は育つから大丈夫だ。」と言ってくれました。
毎年収量が希望通りにいかなくても美味しいと思える米は採れているのです。

我が子は自分の田を不耕起でやっています。
その苗は今年とても上手に育ちました。
深い箱で育てたのと、
田の上の草(スズメノテッポウ)を剥いでその土に直接籾を蒔いて、覆土は私の作っておいた木村式の土をふるってかけておりました。
どちらも立派な苗になったのです。
来年はそれらを真似てやってみようと思っています。

自然農って、毎年違って面白い。・・・です。植物、生き物達との対話は続きます。楽しまないと・・・。

次の記事で、3年目の畑の今年のすさまじい状態をお見せします。