まとめ記事⑦ お正月休みにKINDLE読んで手を動かしてみませんか?簡単なIT
これまでFACEBOOKやnoteで色々書き溜めてきましたが 10回ほどでまとめてみようと思いました。 たくさん書いたもののまとめ記事と思って読んでいただけると幸いです。先日の投稿⑥
評価サイト
第6回では患者さんの評価や評価サイトの課題と解釈について書きました。全てに過剰に対応するとマクロには医療が崩壊するので、患者さんのことを考えて全体最適(マクロ)と個別最適(ミクロ)のバランスのなかで長短期の施策を並行して行っていきましょうということを結論で書かせていただきました。
しかし、マクロ視点の全体最適で効果が出るまでに時間がかかるものはサプリメントのようなものです。悪くはないんでしょうが 効果の実感がわかりにくいです。(ビタミンBのサプリなどはおしっこの色などで飲んで体に入って出てきたことはわかるんですが、、。)
あと我々のような活動がなかなか拡がらない、または他の企業が参入しないのには理由があります。第一は儲からないということです
というのは
・マーケットが小さい
・効果理解してもらうのが難しい(マーケティング費用が高い)
・儲けが単純計算できないため価格設定が難しいので課金が難しい。
・効果(儲けや利便性)がわかりにくい。
しかし、弱みは強み(笑)。だからこそ 我々がある程度ゆっくり出来るわけです。
・マーケットが大きい
・理解してもらいやすい
・価格設定が簡単で課金しやすい
・効果がわかりやすい
このようなところはたくさんの企業参入と価格競争で 利益が出にくくなる真っ赤なRED OCEANだとうそぶいて自分を慰めてみます
以前読んだ 山口周さんの
という本のなかで
P55 一言でまとめれば アートとサイエンスやクラフトが主張を戦わせると 必ずサイエンスとクラフトが勝つからです なぜならサイエンスとクラフトが非常にわかりやすいアカウンタビリティを持つ一方で アートはアカウンタビリティを持てないからです。
この問題は最終的には資本市場のアカウンタビリティの問題になります。現在の企業にはアカウンタビリティが求められていますね。アカウンタビリティということはなぜそのようにしたのかという理由を後でちゃんと説明できるということですね おくなると圧倒的にサイエンスとクラフトになる
となると 利益計算などが出来るサービスにしか参入してこないですし マーケットサイズが 医師のバタフライ効果への理解度というものに依存するサービスへの参入は当然行われないことになります。
そうなると我々のような 無名のチームが課金を行わずに(または最低限の課金で)プロジェクトを遂行することになります。当然 怪しく見えてしまうため広がらない。医療の負担を減らすと言っても 計算しにくい価値とブランドのなさでまずは知ってもらうために無料で行うために収益がでない。無料だと本当に入りたい人でなく とりあえず入ってみようという気楽な気持ちで入る。はじめは不完全なサービスなのでコールドスタート問題やドッグフードを食べるということを理解いただけないとACTIVE USERにはならない。そんなご理解を頂ける医師は少ないということで これまでも数多くの想いのあるプロジェクトが諦めて撤退ということを繰り返してきたのだと思います。
希少疾患とNYAUW
我々も幸い みな本業がありマネタイズをしなければ死ぬという状況ではないので活動していますが まさに同じ課題に直面しています。多くのNPOなどにありがちな勝ち確率の低いものだとは十分自覚しております。
これは 希少疾患対策の悪循環に似ています。
・希少疾患は患者数が少ない
・CEやFDAと異なり 日本の厚労省の承認は日本でしか使えない
・治験などを行っても儲からない
・放置され承認にはならない
・自費診療で個人輸入ベースなどでの治療
・日本の医師や国民は保険診療・保険収載=信頼という傾向
・世界ではスタンダードの治療でも 自費というだけで色物扱い
・大企業は雇用や施設を維持するのに莫大な固定費。マーケットの小さいところには手を出したくても出せない
・小さな企業が手を出しても 信頼やブランドがないため広がらない
・そういった経験が積み重なると誰も手をださない
・患者さんも医師も困る
すみません すこし嘆きが入ってしまいました。
紹介先プロジェクトは長期的に計算できない負担を減らすという曖昧なものであるので 先生方の参加モチベーーションは高くないと思います。
短期的にモテよう!
そこでもうすこし短期的なもので クリニックの負担をへらすようなもの DIY的なものを提示したいと思います。そこでひとつ踏み出すという練習をしていただきたく。 医師の先生といろいろ話していて思うのは 医療の特性上 中途半端なことを患者さんにすると迷惑がかかるので ある程度のレベルにならないと手をださないという安全・安心志向があるということに気づきました。それが 患者さんのケアに直接関係のない分野でも安心安全であることを求める傾向があります。これ自体は素晴らしいことだと思いますが、そこを求めすぎると動けなくなってしまいます。
当院には開業前の先生や 紙カルテから電子カルテの導入を考えておられる先生が見学にこられます。殆どの先生方が聞かれる質問があります「クラウドカルテはデータがクラウドで不安ではないですか?」というものです。 勿論どのようなデータ形態であれ 100%の安心安全はありません 紙カルテは紛失のリスクIDの異なるところに保存すると探すのに手間、データの再利用が出来ないなどなど。
そしてクリニック内にサーバを置くタイプですと サーバー破損の可能性 サーバーの交換コストなどもあります。 しかし、現在 世界中の企業や政府機関もデータをクラウドサーバーに移行させている現状を考えると 悪くない選択肢なのでは?と考えます 決して100%安心安全ではないとは思いますが。以下のリンクの記事は非常にこのあたりのことを言い得て妙な文章が書いてあります。 ぜひご参考に
KINDLE出版
話をもとに戻しますと、そういった日常的な負担を減らすもので、 クリニックに関連がありつつも 患者さんのケアには直接関係がないITの練習という分野でKINDLE出版をしてみました。 30冊準備していますが最初の3冊は実際に手を動かすものではないのですが第④巻から実際に手を動かしていくものですので 100-130円という手間賃にもならない値段ですが 皆さんに読んでいただきたく出させていただいております。 本当は0円で公開したかったのですが KINDLEストアの最低の価格が99円以上にしなくてはならなかったので (100+巻目)円というわかりやすい値段設定にしました 例えば第⑤巻は105円というように。
「AMAZONで井手 シンデレラというキーワードで検索していただければ出てきます。」
売上の自動化
NYAUWの活動では「売上の自動化」というのを目指しています。これは前にも書きましたが、【売上の自動化】を顧客不在の悪手だと取る方もいます。顧客や商品に対して愛がないと。そういった方の記事を読むと、問い合わせメールの自動返信・ステップメールで送って、内容もAIでしてみたいなオートメーション的な意味で売上の自動化と解釈しています。
しかし、僕がそのメッセージを聞いて感じたのは、広告などのマーケティングをしなくてもよいように、強固な顧客(患者さん)との関係を作り、良い受診体験をしてもらうことで口コミ効果を目指すこと。つまり、オートメーションではなく十分に手間を掛けることで コロナやGOOGLEのクチコミなど下げ圧力がかかっても、地元でクチコミをしてくれるファンを作っていると【売上の自動化が目指せる】と解釈しました。 紹介先登録プロジェクトはまさに患者さんに良い受診体験をしていただくために 院長先生のいつもの紹介先を登録いただくというものです。
そして このKINDLE出版の内容は 出版物の説明でも書いておりますが
【対象読者】
・クリニック院長
・ITが苦手
・ITを少しは勉強したい
・難しすぎる課題はヤダ
そんなクリニック院長ドクターが対象読者です。
クリニック内のITツール関係はすべて業者さんに丸投げというクリニック院長ドクターが多いと聞きます。勿論、ご多忙でなかなかそのようなことまで手が回らないということもあるかと思います。
しかしながら、世の中にある無料または適価なサービスを組み合わせると様々なことが出来るという体験をしていただきたいです。それによって先生やスタッフの仕事が減ることによって、患者さんとのコミュニケションの質と量の向上が得られるということを目的としています。
第29,30巻は前回でGOOGLE評価の凹みについて書かせていただきました。
多くの患者さんは診察室を去り際の患者さんの「ありがとうございました」と出ていかれます。 年に何回もお叱りを受けることはないです。GOOGLE評価の「★1つ」のギャップに悩むクリニック院長としては その間の普通に納得している患者さんの声もほしいわけです。「なんだそれ?甘えか?」と言われようが やはりモテている感覚は人間の本能だと思うんですが欲しいです(よね?)。その評価をいただく際にの一番のハードルは評価の気楽さだと仮説を立てました。
【気楽さ】
GOOGLEの評価は、「あまり個人情報ばれたくないな」「評価書くの本当は面倒だな」「時間かかるので面倒だな」という心理的・物理的ハードルを越えてわざわざ越えて書いていただいています。これは★1つでもすごいエネルギーです。しかし多くの患者さんはそんな面倒なことはしないのです。2021年8月13日時点で 当院の評価数と患者さんIDから計算すると約800人に1人GOOGLEに評価を書き込んでいただいています。逆に言うと800人中799人は書いておられないわけです。そういった人々はすごい不満やすごい満足はない代わりに納得して帰られている方が多いかと思うんです。そういった患者さんのために<ワンプッシュ>で「まあまあ」「OK」くらいの評価のお声を頂きたく方法を模索したのが今回の㉙㉚巻です
今回は
Flic2(聞いたことないですよね?)
ZAPIER(聞いたことないですよね?)
そして有名なTwitterを使います
こんなことができます 患者さんにおしてもらうだけでなく 応用で 受付や診察室におけばいろんなことができますので
ZAPIERは
なにかきっかけがあると自動で何かを行うというものです
㉙㉚巻では患者さんがFlic2ボタンを押すというきっかけがあると TWITTERに「患者さんからありがとうをいただきました」とメッセージをUPするというものをZAPIERで次自動化してみました。
あくまでも1例ですが①―㉚巻のなかでご興味あるものを探していただいてお試しいただけると!
NYAUWという活動を始めたきっかけ
【1院・1人ではどうしようもないというため息】です。学会・医局・研究会・医師会などがあるじゃないか?という声が聞こえてきます。もちろん 医師にとっては非常に役に立つ組織ではあります。しかし、患者さんはそのようなセグメントの切り方で医療を見ておりません。 たとえば、「杉並区医師会の眼科の先生の中で対応してほしい」ではなく 「自分の疾患をできるだけ最小のコストで、より良く対応してほしい」が患者さんの要望です。時間・お金・精神的負担が最終的に少なくなるなら 先生の診療圏外の専門家にでもかかるのです。そういった際には 自分のいつもの専門内・近隣の紹介先だけでは対応できない場合もあります。「みなさんがいつもの紹介先情報をシェアしていれば患者さんの受診体験向上になるのでは?」と仮説を立て【信頼する紹介先のクリニック登録の数珠つなぎ】プロジェクトを立ち上げました。なるほどな!と思われたクリニック院長先生ログイン・登録してください!