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健康経営を目指す企業担当者様(総務?)シリーズ⑫(時間距離がゼロになると紹介はどうなる?)

先日⑪の記事では<クリニックが患者さんを紹介する際 後医は名医の気遣いをしてくれる紹介先を望むのでは?>と書かせて頂きました。

紹介する側の前医は後医に比べて不利な状況にあります。そういったことを理解して自分の患者さんを診察・ケアしてくれる紹介先というのが残っている紹介先だと思います。

これは繰り返しますが 馴れ合いというわけではなく 単に気遣いだけできても専門性が低くては話になりません。専門性と人間関係のバランスで繰り返し紹介する施設が残ることになります。
勿論、緊急の生死に関わるようなものの場合は究極的には専門性だけで医療機関にお願いしますが、。

こうやって紹介先として関係を築くには 多大な関係維持コストがかかるわけです。したがって 医局や医師会内での紹介が主になってきます。 

しかし、時間距離が短くなっており、国の方針としても初診からオンライン診療を推奨し、交通機関の利便性が上がり時間距離が短くなっている現代では、地元で診てもうよりも 高速鉄道にのって都会の専門性の高い病院にみてもらうほうが 結局、通院・待ち時間・治療までの時間が短くなるという状況もあります。 

ここをみても交通機関が日本を狭くしているのがわかると思います。実例でいいますと、手術は当院ではしておりませんが 円錐角膜の患者さんを主に診ております。 患者さんが 地元で説明を一からするよりも 東京に来たほうが診察や理解が早いので!と新潟や長野や茨城などからもお越し頂いております。 これは交通機関が便利になっていることも一因だと思います。

さらに、オンライン診療は時間距離がゼロになります。

つまりこれまでの医局や医師会内での紹介を前提にする紹介先の獲得・維持とうスキームではどう考えても太刀打ちできないようになります。

そんな事言われても 時間距離がゼロということは全国に紹介先ってことですよね? そんなこと無理ですよーーーという非難の声が聞こえてきそうです。検診センターや健康保険組合の担当者の方も頭を抱えると思います

そこで 思い出してもらいたいのは 以前の記事です。

世界中で行けないところはないと書きましたよね? JALもANAも世界中の空港に航空機を送っているわけではないのに。

顧客の利便性のためには直行便が一番なのは論を待ちません。しかし、利用客の少ないところまで直行便を設置すると 結局コストが跳ね上がり 顧客に払ってもらう運賃が高くなって 顧客の利便性が下がってしまうんです。 利便性の追求が利便性の低下につながるということになってしまうのです。つまり そこそこの利便性とそこそこの経済性とのバランスの中でHUB and SPOKE方式の運行がとられているのです。 そして 世界中の空港に運行するのではなく、航空会社同志の連携が取られているのです。つまり 地域限定で得意な地域をカバーして 他の遠隔地は提携している航空会社と共同運行にして機材を借りるのです。

この直行便を自社で出さなくても マイレージプログラムの同じグループの他の航空会社と共同運航便として HUB and SPOKE方式で顧客を世界中どこにでも運べるのです。

ここで!!となりませんか?

医師も自分の紹介先を他の医師(他の航空会社)と共有(共同運行)していける仲間(同じマイレージプログラム)を集めれば全国に患者さんを紹介できるというのが今回のプロジェクトの考え方なんです。それぞれの先生が関係維持コストをかけて 専門性と人間性というフィルターを通ってきているのが 【いつもの紹介先】です。 その貴重な情報が共有されていないがために 患者さん 医師 社会が不利益を被っている可能性があります。

企業や健康保険組合様も産業医や検診医の先生を通じてこのプログラムに参加されませんか?

気になった健康経営を目指す企業担当者様(総務?)ご連絡お待ちしています!(井手 武 tokyoeyeasagaya@hotmail.com)






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