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⑧クリニックの後ろ向き研究に特化した倫理委員会設立の可能性⑧【気持ちのハードルを】

先日の投稿では【小さな医療機関のIRBをOPENはするのがリソース配分的に良さそう】と書かせていただきました


理屈じゃないんだ! 気持ちなんだ!


ここまでは理屈でターゲットを絞り込んできました
ここで前提を改めて整理しましょう
① 倫理委員会の審議が必須では無いと言われるような少数例の症例報告や後ろ向きデータ解析限定のSTUDY
② 自院ではIRBをもっていない
③ 自院ではIRB設立のマインド無い
④ でも発表やSTUDYはしたい

そんなターゲットの先生方に対して すでにIRBを所有している施設をREC化したいということです
※IRB=Institutional Review Board 施設内審査委員会
※REC= Research Ethics Committee 倫理審査委員会

IRBを外部公開(REC化)していない理由は?


①そんな事が出来るとは知らなかった
 
はい!でもこれを読んだ先生はもう②の知っているになりました!

②外部に公開してREC化出来ることを知っているが、、、、

A:手続きが面倒
B:恥ずかしい
C:当院だけがやったって焼け石に水
D:難しいものや他科はわからない
E:委員会メンバーに文句言われそう
などなどあるかと思います


【楽天の仕組みとしては 小さな商店でもお店を開いて その検索結果が大小に関わらず表示されるという仕組みなのです。そして 単に検索結果だけでなく そういった小さなお店の面倒を代行したり教育したりして顧客にも店舗側にもメリットを提供して対価として手数料をいただくというビジネスモデルなわけです。 小さな商店がGOGOLEにSEO対策をしたり 店舗運営のノウハウを自身で獲得すようとすると すごいコスト(年月や費用)がかかるのです。コストの削減分を手数料としていただくというモデルが楽天だと個人的には考えています

この楽天のような仕組みのようなものができれば
A:手続きが面倒
C:当院だけがやったって焼け石に水
D:難しいものや他科はわからない

については以下のように対応可能かもしれません

A 手続きの代行や楽にする仕組みを提供
C 多くのIRBが参加してもらえれば大きな流れになるかも
D これは自院のIRBが得意とする領域を登録できれば 得意なもので後ろ向きだけだと審議内容も長くはかならない

B:恥ずかしい


これは以前の記事にも書きましたが【日本には倫理委員会が2,000〜3,000もありますが、これはアメリカの2倍、韓国の7〜8倍、そしてフランスの約40倍という数です。この数の多さは、審査の質のばらつき、審査手続きの煩雑さとなって表れ、すでに問題視されています。

自院のSTUDYのためのIRBという建付けなので 正直忖度などが無いといえば嘘になるようなこともあるかもしれません。そして毎年変わる指針について全てのIRBがUPDATEしているとは正直思えません。そのようなのを個々のIRBにまかせるのではなくマテリアルなどを提供して、参加IRBのスタンダードを上げて質のばらつきを減らしていければなとも考えています

E:委員会メンバーに文句言われそう


これについては確かに これまでと同じ謝礼金で題材が増え、それに連れて審議時間が伸びれば文句も出ることでしょう。しかし、以前も書かせて頂きましたように
・外部の審査が入ったときには その分謝礼金が上がる
・新しい仕組みを入れて 一つの議題あたりにかかる時間が短く終われば時間上がりの時給が上がる

ようにすれば納得いただける委員のいらっしゃるIRBもあるかと思うのです。

モテたい(外部に公開しても良い)というIRBはどうやって見分ける?


それでもGOOGLE検索しても 公開したいIRBとそれでも公開したくないIRBを区別することはできません。

そうすると地道にIRB開催機関にアプローチするしか無いのですが 我々のような弱小チームではそれはTHEORETICALLY POSSIBLE、BUT PRACTICALLY IMPOSSIBLEですので そこが一番の律速段階な気がします。

うーーーむ ここの仕組みですね。


SHARED RECということをしたいのです

このNYAUWという活動の発露は2015年に社会人大学院に入学したときから変わっていません。

医師の知識、経験や医療資源の有効利用により、患者、医師、社会の関係をサステイナブルなものにしていくことを大きなビジョンとしています。外部の方々では理解し難い共通の暗黙知のある専門家同士のハードやソフト共有・有効利用を考えております。

このあたりの理解のある方々と議論を開始できればと考えて キックオフスライドを作り始めました。

難しいのは重々承知ですが

クリニックデータの後ろ向き研究に特化した全国レベルの倫理委員会の設立の可能性を自分がするかどうかは別にして提案したいと思います。一緒にやりませんか?そんな倫理委員会成り立たないと思うかもしれませんが やはり日常のROUTINE症例の中にいろんな真実が隠れていると思うので。
難しいのは重々承知ですが 


現時点はありえない夢物語かもしれませんが、まずはハードルの低い後ろ向き研究の倫理委員会から適切&簡便に承認できるシステムを構築できればなーと(大切なのは簡単というと審査も簡単と思われるかもしれませんが 審査は適切にです 自院のIRBよりも外部のRECのほうが忖度が発生しないので 良いかも という考え方も成り立ちます)


一緒に議論参加してもいいよという医師や弁護士、治験会社、製薬企業などの方々の連絡お待ちしています

メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)




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